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「福島三部作と資金調達」

東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】活動報告会 第9回

アーツカウンシル東京では平成25(2013)年度より長期間の活動に対して最長3年間助成するプログラム「東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】」を実施しています。この度、助成対象活動報告会の第9回として、平成30(2017)年度より2年間助成した劇団DULL-COLORED POPの活動をご紹介します。

昨年、三部作一挙上演で話題を呼んだ「福島三部作」は、鶴屋南北戯曲賞と岸田國士戯曲賞のダブル受賞で作・演出の谷賢一さんが改めて注目を集めました。谷さんは、2年以上にわたる福島での多数の取材についてなど、創作の背景や経緯についてインタビューにこたえ、多くの新聞や雑誌などで紹介されました。
今回は、そうした創作現場から視点を移し、この三部作の実現のための運営面に焦点をあてます。特に当長期助成の獲得を含む資金調達を中心に、谷さんと本作の制作担当を務めた小野塚央さんのお2人が、この三部作という大プロジェクトの実現のためにたてた戦略と実践についてお話を伺います。

※本報告会の内容は、後日アーツカウンシル東京ウェブサイトに掲載します。

プログラム内容

スピーカー(報告者)
谷賢一(作家・演出家・翻訳家、劇団DULL-COLORED POP主宰)
小野塚央(福島三部作制作)
司会進行
石戸谷聡子(アーツカウンシル東京 企画助成課 演劇分野担当シニア・プログラムオフィサー)


福島三部作について
福島にルーツを持つ谷賢一が、東日本大震災時の福島原発事故を題材に日本の戦後史について再考する。およそ2年半にわたって福島現地に数多く取材し、原発誘致決定から震災前夜までを三世代の家族の物語に紡ぎなおした三部作として書き下ろした。戦後日本を問い直す作品。
2018年に第一部『1961年:夜に昇る太陽』を福島・いわきアリオスと東京・こまばアゴラ劇場で先行上演、劇団としては 2年ぶりの復活本公演となった。翌年2019年には第二部『1986年:メビウスの輪』、第三部『2011年:語られたがる言葉たち』を完成させ、三部作をおよそ一か月間一挙上演した。
劇団公式ウェブサイト http://www.dcpop.org/

スピーカープロフィール

谷賢一
1982年、福島県生まれ。千葉県育ち。明治大学演劇学専攻、ならびにイギリス・University of Kent at Canterbury, Theatre and Drama Study にて演劇学を学んだ後、2005年劇団DULL-COLORED POP を旗上げ。ポップでロックな創作スタイルで脚本・演出ともに高い評価を受ける。2013年、『最後の精神分析』の翻訳・演出にて第6回小田島雄志翻訳戯曲賞、文化庁芸術祭優秀賞受賞。2019年、3世代、3つの家族を通して、福島県と原発の歴史を3部構成で描いた『福島三部作』を一挙上演し10,000人を動員。本作で第64回岸田國士戯曲賞、第二部『1986年:メビウスの輪』にて第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞。一方で劇団外の活動も活発に行っており、海外演出家とのコラボレーション作品も脚本や演出補として数多く手がけている。
最近の主な演出作品に『エブリ・ブリリアント・シング』(2020/翻訳・演出)、『光より前に~夜明けの走者たち』(2018/脚本・演出)、『三文オペラ』(2018/上演台本・演出)など。


小野塚央
高校生の時に観た宝塚歌劇団雪組「エリザベート」に衝撃を受け、庭劇団ペニノ、演劇弁当猫ニャー等の制作を明治大学在学中より行う。大学卒業後、ホリプロにて票券業務を担当。2005年から2009年まで渡独。Deutsch Oper BerlinやMaxim Gorkie Theaterなどでドラマトゥルグ研修生として複数プロダクションに参加。
2010年よりゴーチ・ブラザーズ所属。2010年より再び庭劇団ペニノ制作。2012年から2016年まで、谷賢一、野村政之、伊藤達哉のユニットであるThéâtre des Annales全作品の制作を行う。また、Festival TokyoやTPAM、Yokohama Dance Collectionなどのフェスティバルや、カンパニーデラシネラ、ミナモザなど様々な公演の制作に関わる。
主な作品はThéâtre des Annales『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが(略)』、庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』、『ダークマスター』、『蛸入道 忘却ノ儀』、劇団DULL-COLORED POP『福島三部作』など。

定員

30名(事前申込制。応募多数の場合は抽選とさせていただきます。)

料金

無料

申込方法

Eメール(forum-grant@artscouncil-tokyo.jp)にご氏名/ご所属・職業/連絡可能な電話番号/Eメール/手話通訳の要否を明記の上、お申込みください。

申込締切
2020年8月11日(火)12:00まで

※お寄せいただいた個人情報は厳重に保管し、本報告会に関わるご案内のみ使用いたします。
※内容が変更になる場合があります。予めご了承ください。

当日は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じた上で実施いたします。ご来場にあたってはマスク着用などのご協力をお願い申し上げます。なお、37.5℃以上の発熱がある方や、体調不良が認められる方等は、当日ご入場をお断りする場合がございますので予めご了承ください。

お問い合わせ

アーツカウンシル東京 企画室 企画助成課
TEL:03-6256-8431(10:00~18:00 土日祝日を除く)
E-mail:forum-grant@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

アーツカウンシル東京 大会議室(千代田区九段北4丁目1-28 九段ファーストプレイス8階)
※アクセス情報はこちら

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主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

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