能の音楽である囃子に焦点を当てた公演を開催し、能という世界でも稀な古典芸術がもつ創造力や固有の概念、そして今日でもなお評価される能のユニークな要素を音楽に注目し改めて確認する。
プログラムの1部では、能楽古典の名作から音楽として特徴的な名曲を上演。2部では、笛方一噌幸弘の新作囃子を上演。能の囃子の音楽的要素を継承しながら様々な手法を取り入れ新たな能の囃子を制作してきた一噌幸弘の新作囃子を上演し、能の音楽の創造性、可能性を多くの聴衆が発見する機会となることを目指す。
能を音楽という視点から捉える試みは能楽の歴史の中でも未開拓の分野であるが、それは能楽界において新たな発展の方向性を示すことになるだろう。新作の囃子を創造することは、100年後を見据えたレガシーを創造することである。
【一噌幸弘】
笛方一噌流、故一噌幸政の長男。能管、篠笛、田楽笛、リコーダー、角笛など演奏。ソリストとして参加した2011年読売日本交響楽団との共演で第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門コンサート・パフォーマンス受賞。第2回「創造する伝統賞」受賞。重要無形文化財総合指定保持者。2016年、国際能プロジェクト実行委員会を立ち上げ、同年ロンドンのキングスプレイスにて能楽囃子の公演を開催し盛況を博した。
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