インディペンデント・キュレーターである張洋宇が、若手の宗教民俗学者郭立東と、アーティストの飯嶋桃代、菊地智子、山岸玄武と共に、「共苦」というテーマについて半年にわたって読書会を行った。それをもとに、参加者それぞれが映像、インスタレーション、詩などの作品を創作し、張がキュレーターとして展覧会「そこにも、苦がある。」を開催することになった。同展覧会には、それらの作品のほか、視覚民俗学者Dipesh Kharel(&Asami Saito)、パフォーマンスアーティストTung Jit Yang&Bryan Chang、デザイナーXiaoyu Yang、そしてデザイナー・イラストレーター董天露の作品も展示された。展覧会期間中にはアーティストトークやツアーが企画され、君島彩子(宗教学者、美術家)、佐藤壮広(宗教人類学者)、菅豊(民俗学者)の3人の研究者も招かれ、「『苦』に向き合う想像力」をテーマにした座談会が開催された。
【張洋宇(she/they)】
インディペンデント・キュレーター、アートサイトszbureau.comの共同設立者、DiYiJi.onlineの設立者。2018年からキュレーション活動に携わっている。視覚文化に見える多様な権力関係、およびそれによって生じたいわゆる弱者や周縁者の存在とその表象に関心を抱いている。展覧会「満天星:You May Be My Lucky Star」展(2019年10月、東京HB.Nezu、キュレーション)、「Rooms to Breathe 呼吸の部屋」展(2021年3月、東京The 5th Floor、コ・キュレーション。)
キュレーター
張洋宇
zhangyangyu0522@gmail.com
目黒区美術館 区民ギャラリー(東京都目黒区)
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