とある美容室。雑談ばかりで一向に髪を切ろうとしない美容師と髪を切ってもらいたい客の押し問答や、ある高層マンションの地下室に住む血の繋がらない移民たちの他愛無い会話。そこから覗き始めるのは力や暴力に踏みにじられてきた人々の姿。その人々が生きようともがく姿。力によって傷ついた存在が、別の力を持って報復する愚かしさを描き、非戦だけでなく、過激化するSNS上の言葉の応酬に一石を投じることを試みた。
ほろびてによる拒絶と否定を巡る思索劇。
●出演者●
鈴木将一朗、伊東沙保、内田健司、生越千晴、中澤陽、吉岡あきこ
●スタッフ●
作・演出=細川洋平 照明=シバタユキエ 音楽=nujonoto 演出助手=渡邊綾人 舞台監督=西廣奏 イラスト=奥田亜紀子 宣伝美術=酒井博子(coton design) 映像収録・編集=宮崎陽介 制作協力=大橋さつき 制作=鈴木ちなを、ほろびて 協力=ダックスープ、ワン・トゥー・スリー、ギフト、アトランティス、モダンスイマーズ、こまばアゴラ劇場、早稲田小劇場どらま館、水天宮ピット 助成=公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 主催・企画製作=ほろびて
【ほろびて】
細川洋平が2010年に始動させた演劇カンパニー。見過ごされる人たちを主題にし、やがて世界的に抱える問題へとフォーカスする作品を多数発表。
第11回せんがわ劇場演劇コンクール・グランプリ、劇作家賞、俳優賞受賞。
こまばアゴラ劇場
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。