人々が持つ”信じる”という思いを糸になぞらえた今作は、主催であり作演出も兼ねている渡邊綾人とキャスト（眼鏡太郎、田村真弓、虎子、中澤龍）で対話を繰り返し、他者や自身の中にある思いを意識化することで、作品を通し観客それぞれの中にある思いと重なる事を目標に創作に挑んだ。SCOOLの小さな空間をマンションの一室に見立てたワンシチュエーションの会話劇を、2023年6月16日〜18日に計5ステージ上演した。
【渡邊綾人】
愛知県出身。1992年生まれ。
俳優として10年所属した事務所を退所後、2020年に岩井秀人氏監修のもと初めて作・演出を行ったのをきっかけに、作・演出での公演主催を志す。その後、ほろびての細川洋平氏に師事し、５作品で演出助手を務める。
2023年にSCOOLで『きれいな糸』（脚本・演出・出演）を上演。
自身や他者の体験からくる生きづらさの本質を紐解き、それを現代的な会話劇のやりとりの中に投影していく事で、人々に内在している無意識を意識化していく作品創りを目標としている。
SCOOL（東京都三鷹市）
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
