JSPN第3回定期公演「伝統尺八VS革新尺八」では、尺八の原型ともいわれる「正倉院尺八」(復元楽器)や虚無僧の流れを感じる「地なし尺八」から、指孔の多い「多孔尺八」やフルートのように指孔にキイを用いた「オークラウロ」や、基本的な形状や作りは竹製と同様ながら最新のアルミ合金製「メタル尺八」までの音色・奏法・音楽をお聴き頂いた。プログラム前半ではそれぞれの楽器が生まれた時代を反映する楽曲を取り上げ、後半ではアンサンブルも含めた現代曲や新進の作曲家による新作曲もお聴き頂いた。また曲間には野村峰山代表のナビゲートにより奏者・作曲家のインタビューや一般の聴衆にも分かりやすく解説の補足により進行を進め、ゲストを迎えたシンポジウムでは会員も含めて尺八と尺八音楽の魅力を伝えると共に未来を考える良い機会となった。
【一般社団法人 日本尺八演奏家ネットワーク(JSPN)】
「尺八音楽および尺八演奏家の価値を高め、日本文化の発展普及に寄与すること」を主たる趣旨とし、尺八のプロ演奏家のみで構成され2018年7月に設立し2022年4月に法人登記。尺八の音楽の多様性や個性を認識した上で、楽器そのものの研究や改良、楽曲の研究や分析、奏法や指導に関する情報の共有などを深めながら、豊富な経験を元に柔軟な発想や演奏力をもって、新たな尺八音楽発信の源となる事を意図して活動を続けている。
一般社団法人日本尺八演奏家ネットワーク(JSPN)
田辺洌山
090-8047-7760
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北とぴあ・つつじホール(東京都北区)
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