フォーラムシアターという参加型演劇の枠を使って、自分にとっても、誰かとの関係においても心地よいPMSとの向き合い方を「演じる」「話しあう」ことで模索する。
フォーラムシアターとは、話し合い(Forum)と上演(Theatre)を繰り返しながら、課題に対する何らかの行動変容を促す手法である。本企画では、PMS(月経前症候群)を題材として、月経前のアンコントロールな心身の不調とそれに伴う人間関係の悩みを抽出した 5分程度の短い戯曲を創作・上演する。参加者(観客)は問題を内包した演劇(アンチモデル)を観て感じたことを話し合い、2回目の上演以降、好きなタイミングで手をあげ、併優に代わって演じながら自身の考え方を述べる。この流れを繰り返し、参加者同士のコミュニケーションの促進を試みる。
公言しづらいけれど悩みを抱えている人が多いデリケートな問題と向き合うために、演劇の虚構性を緩衝材に参加者みんなで共に考える「場」づくりの検証である。
【大迫 美乃莉】
舞台企画制作者。日本大学芸術学部演劇学科 助手。
2022年日本大学芸術学部演劇学科企画制作コース卒業。
在学中は演劇の企画制作を専門分野に学び、当日制作や自主公演の制作業務を行う。卒業制作で芸術学部賞を受賞。
「観客の能動的演劇参加」を軸に、応用演劇をテーマとした研究を行う。2023年8月開催の日本劇作家協会主催「演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター」にてファシリテータアシスタントを務める。
大迫美乃莉
forumtheatre24@gmail.com
(tefu)yoyogi uehara(東京都渋谷区)
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