「伝承の力 古典の現在(いま)」シリーズ公演は、「藤本昭子の研鑽の場となるリサイタル公演」、「地方都市で地歌箏曲の真価をお聴き頂く公演」、「次代を担う方々と古典継承を共に学ぶ公演」という、異なる三つの方向性を毎回のテーマとして年三回の開催を続けています。今回はこの三つの中で、三曲界の将来を中心となって担って行く若い世代の方々を共演者に迎えて開催しました。
長い年月をかけて今日まで磨き上げられた地歌箏曲の演奏技法は、古典ならではの唱法と楽器本来の音色や響きを表現するために欠くことの出来ない基本です。本シリーズ公演の大切な役割のひとつが、「古典の基本を次の世代に伝えて行くこと」です。古典に意欲ある若い世代の方々と公演前の下合せを繰り返し、古典技法を共に深く掘り下げて演奏しました。
【藤本昭子の会】
藤本昭子(ふじもと あきこ)が自身の公演活動を主催する団体として2020年11月に設立。藤本昭子は、幼少より祖母阿部桂子、母藤井久仁江(人間国宝)に箏・三弦の手ほどきを受ける。1995年第1回リサイタル開催(全17回開催)。2001年伝統の継承と古典の新たな可能性を追求する場として「地歌ライブ」開始(全100回開催)。03年日本伝統文化振興財団賞受賞、CD制作。04年文化庁芸術祭新人賞受賞。06年シティ・オブ・ロンドンフェスティバルの招聘による「藤井昭子地歌演奏会」をロンドンで開催。以後2020年まで海外公演を多数行う。08年全英語解説による「JIUTA」公演を開催(全6回開催)。伝統文化ポーラ賞奨励賞受賞。10年「地歌ライブ第50回記念公演」開催、CD制作。11年芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞。19年古典の新たな創造を目指し、高橋翠秋、鶴澤津賀寿、善養寺惠介と「SATZ」結成。20年CD「雪墨」リリース。YouTubeチャンネルを開設し、現在まで100本を超えるライブ映像を公開。21年「第17回藤本昭子演奏会」が文化庁芸術祭音楽部門大賞、企画・制作・主演CD「雪墨」がレコード部門大賞を同時受賞。芸術選奨文部科学大臣賞、松尾芸能賞優秀賞受賞。CD「地歌のいろは」、「百年の時を超えて甦る幻の音色」、「第十七回藤本昭子演奏会『残月・八重衣』」3タイトルを連続発売。紫綬褒章受章。22年CD「地歌のいろは」が文化庁芸術祭レコード部門大賞を2年連続受賞。新たなシリーズ演奏会「伝承の力 古典の現在」を開始、以降全7回開催。現在、九州系地歌箏曲家として演奏会・放送等に出演の他、後進の指導に当たっている。(公財)日本伝統文化振興財団理事。(公社)日本三曲協会、箏曲女流協会会員。正派音楽院講師。「藤本昭子の会」代表。
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