本事業『光の原液』は、パフォーマンスがインスタレーションに作用するという、パフォーマティヴ・インスタレーションの形式を取った。スモークが充満した空間内には、共催者である清水琳名の作品と私の作品が対比されるように設置されている。これら2つの作品は、会場内中央に配置されたゲートを境に分けられており、5人のモデルたちはこのゲートをくぐって空間を行き来する。双方のパフォーマンスの共通項である黒い水は、罪の象徴として機能する。私たちを縛り付ける様々な事柄や規範に対する現状を美しくも奇妙に浮かび上がらせ、複合的なパフォーマティヴ・インスタレーションが展開された。
【伊藤誠一朗】
「身体、性を巡る欲望や葛藤」とその意識に起因する「装い」をテーマに、衣装や立体作品、パフォーミングアーツを横断した作品を制作する。
2020年武蔵野美術大学空間演出デザイン科ファッション専攻卒業。
卒業後は国内コレクションブランドにてデザイン・企画業務に携わる傍、作品制作も行なっている。
・主な展示・発表歴
2020年
「ある光II」 パフォーマティブインスタレーション(武蔵野美術大学卒業作品展優秀賞受賞)
「IMMATERIAL BODY」/PARCO MUSEUM TOKYO(グループ展)
2022年
松永拓馬/獣アートディレクション·衣装制作/WWW X
「超人」betcover!! MV衣装制作
2023年
「ある光Ⅲ」パフォーマティブインスタレーション/ SOOO dramatic!
伊藤誠一朗
seiichiroito91@gmail.com
SOOO dramatic!(東京都台東区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。