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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

“もりりゅう”のアー(ッ)ト驚く、ためになる通信

アーツカウンシル東京 企画室広報調整担当課長、森隆一郎がアーツカウンシル東京の事業やアートにまつわる様々な現場を訪ね、「アー(ッ)ト」驚いたポイントやこれはためになるな、と感じたことなどを記してゆきます。あぁ、世代がわかりますよね。アーっと驚くタメゴロウ…

2016/02/05

暦の上ではメディアアート♪

もりりゅうのアー(ッ)トおどろくためになる日記。
本当に久しぶりの更新です。
(ブログ世界においては、「久しぶりの更新です」というのは、常套句の一つですよね。自虐的に書いておりますが。)

さて、それはさておき、暦の上では春。というのは本当に暦の上だけの話で、まだまだ寒いですね。(これも常套句)
それで、そんな寒い季節はインドアに限る!という、インドア派、かつ、新しもの、オモシロもの好きの皆さんに吉報です。

題して、「暦の上ではメディアアート♪」(「暦の上ではディセンバー」の節で)

…ということで

暦の上では春、2月の東京はメディアアートのイベントが目白押しなんです。
インドア派にはもってこいです。

イベントがたくさんあるのでまずは名前を羅列します。

  • 六本木の国立新美術館を中心に開催されている「文化庁メディア芸術祭」(2/3~2/14)
  • 飯田橋のアンスティチュ・フランセで行われる「デジタル・ショック」(2/19~3/21)
  • 六本木ヒルズ中心に開催される「MEDIA AMBITION TOKYO 2016」(2/26~3/21)
  • 丸の内エリアで開催される「AMIT」(ART,MEDIA and I,Tokyo)(2/28)
  • そして、アーツカウンシル東京が主催する「第8回恵比寿映像祭」が恵比寿エリアで開催されます。(2/11~2/20)

どうですか!
これくらいあれば「目白押し」と言っても許されるのではないでしょうか。
各イベントは下の方にリンク貼っておきますのでちょっとだけお付き合いくださいね。

すごい映像とか、すごいライブ演出ってSNSなんかでシェアされた動画で見ている人が多いのじゃないかと思いますが、そういう「すごい」やつは、だいたいその数年前のメディアアートのフェスティバルで紹介されたものが多いんです。つまり、いち早くそういう表現を見てみたい、という新しもの好きの方には、この2月はもう持って来いの季節なんです。

ところで、アーツカウンシル東京の広報の仕事として、日々様々なチラシやウェブサイトなどに書かれる文字の校正をしているのですが、、、

そこで、もう毎日のように見ている単語が2つあるんです。
なんだと思いますか?

「越(超)える」と「であう」なんです。

やや乱暴に言えば、現代の芸術文化は種類の違う物同士が出合い、境界や枠を越え、掛け合わされて様々な型を越えようとしているという情況が浮かび上がってくるわけです。

それでまた、メディアアートに話を戻しますが、改めてメディアアートってなに?
って考えてみると、ぼやーんとはわかるんですけれど、「なんとなく、動画?」とか、「なんかインタラクティブなヤツ?」とかそんなイメージなんじゃないでしょうか。

アートに限らずいろいろな領域がミックスされていて、面白いんだけどそれをなんて呼んでいいのかわからない。

要は、これまでのジャンルの定義では、もううまく定義できないわけです。

でも、なんとか言葉で伝えたい…

と思ってずっと考えていたんですけれど、ひとつあったんですよ。お馴染みの言葉で「メディアアート」をズバリと言える単語。

それは、、、、

「魔法」です。

2015_blog_moriryu_mediaart1作品名:magic hour 作者:tommy@chau
ライセンス:CC BY 2.0

メディアアートの現場では、もう「#魔法かよ」ってつぶやきたくなるくらいに、魔法感たっぷりな作品が次々に生まれているんです。

で、その「魔法」の裏側には、クリエイターやアーティストたちが何かを懸命に「越えよう」としていて、今まで出会わなかった人や物同士が「出合う」ことを繰り返して、ケミストリーあるいはマジック:つまり魔法のようなことが起こっているのだなと、勝手に合点したわけです。

東京は先端技術と芸術文化が出合うには最適の街ですし、そんな魔法の現場がどのように立ち上がってきているのか、しかも、草の根、市民社会の中からそういう魔法のような出来事を起こしていくにはどんなことが考えられるのか、ということを考える「オープンフォーラム」を現在企画しています。(詳細は決定次第、本ウェブサイトにて発表します)


〔今回のアー(ッ)ト驚くためになるポイント〕

昨年の11月に髄膜炎という病気を患って、ほぼ3か月間、どこにも出かけられないインドアな毎日を過ごしていました。そんな時に、ベッドやソファに居ながら世界と交信できるインターネットとPCやスマホなどの端末がどれだけ魔法を起こしてくれているのかを実感しました。(それとココアも!)
今は、外に出て、新しい物事と出合えることの幸せも身に沁みて感じています。皆さんも(出かけられる人は)風邪を引かないように暖かくして、おでかけくださいね。

2015_blog_moriryu_mediaart2作品名:Hot chocolate, anyone? 作者:stratman2 (2 many pix!)
ライセンス:CC BY NC 2.0

最後に「暦の上ではメディアアート♪」な、リンクです。


もりりゅう

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