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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

ACT取材ノート

東京都内各所でアーツカウンシル東京が展開する美術、音楽、演劇、伝統文化、地域アートプロジェクトなど様々なプログラムを外部ライターが取材し、現場の様子をお届けする取材日記です。

2016/11/16

「日本橋 熈代祭(きだいまつり) 江戸あそび〜伝統文化フェスティバル〜」を開催!江戸時代から続く日本橋の賑わいを体感

2016年10月7日(金)から10月9日(日)までの3日間、日本橋エリアで「日本橋 熈代祭(きだいまつり) 江戸あそび〜伝統文化フェスティバル〜」が開催されました。

会場の一つである「福徳の森」は、江戸時代から多くの人々が往来してきた日本橋という地域の新たな情報発信の拠点となることを目指し、9月28日に新設されたイベントスペースです。現在、日本橋では、官・民・地域が一体となり「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をテーマに「日本橋再生計画」が進められており、その取り組みの一貫として、「福徳の森」が誕生したそうです。

「江戸あそび〜伝統文化フェスティバル〜」の当日は、この「福徳の森」を中心に、様々なパフォーマンスやワークショップが開催され、大賑わいとなりました。

日本橋の街中で行われた圧巻のパフォーマンス

福徳の森の特設ステージとその周辺では、日本の伝統芸能を体感できる様々なパフォーマンスが行われました。

その中でも10月8日(土)に披露されたものから、いくつかご紹介します。

大東文化大学第一高等学校書道部によるパフォーマンス

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特設ステージでは、大東文化大学第一高等学校の書道部によるステージが披露されました。この書道部は、第27回東京都高等学校文化連盟書道展団体賞を受賞し、東京都で第1位に輝いた実績を持ちます。

パワフルな女子高生たちの動きに、カメラを構える老若男女の目は釘づけに。

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流れる音楽に合わせて、時には遠くから見ていても分かるほど勢いよく墨を飛び散らせながら、力強く筆を進めます。迫力のある作品が、観客の目の前で書き上げられました。

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まちなか伝統パフォーマンス

日本橋の街中では、日本の伝統的な楽器の演奏も開催されました。取材日の8日(土)は、篠笛と和太鼓の演奏が行われました。

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突如始まった軽快な演奏に、周辺のお店で食事や買い物をしている人が出てきて足を止め、演奏に聞き入っていました。

子供たちが参加・体験できるワークショップも

イベントは、野外だけではなく、テントや室内でもいくつかの伝統文化を体験できるブースが設けられていました。

技あり体験熈代屋台

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野外の特設ステージの近くには、「日本橋 技あり体験熈代屋台」というテントが設置され、そこでは江戸時代から続く技を使った雑貨を作ることができます。

偶然、日本橋へ訪れたという参加者の女の子は、江戸型染めでトートバックを作るワークショップに参加。物作りが大好きだとのことで、夢中でバッグを染め上げていました。

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作ったトートバックは、お土産として持ち帰りができます。気軽に制作を体験でき、ふらりと立ち寄った方に好評だったようです。

伝統体験塾 つまみ細工の髪飾り作り

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こちらはコレド室町1の地下通路で行われていた「伝統体験塾」のつまみ細工ワークショップ。先生のお手本を見ながら、髪飾りを作ります。

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大きい布を3枚、小さい布を5枚、好きな色をそれぞれ選びます。

あとはピンセットとボンドを使って、布をそれぞれ折りたたみ、ボンドで接着して花の形に整えていきます。

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見ているこちらも、先生のお手本を何度も見直したくなるくらい、細かい作業でしたが、子供たちは根気よく制作に取り組みます。

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日本の伝統文化に触れるワークショップには初めて参加したというこちらの女の子。同系色を集めて花を作る子が多い中、ひときわカラフルな色味を選んで作っていました。もちろん、この髪飾りも持ち帰りできます。

伝統体験塾 華道体験

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つまみ細工のワークショップの隣では華道の体験が行われていました。

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フラワーアレンジメントの経験があるという、こちらの女の子はフラワーアレンジメントとはまた違う楽しみを体験できたそう。花の配置や長さで、イメージを大きく変えられることを先生から教わったと話してくれました。

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華道体験では、自分たちで花を生けるだけでなく、他の参加者が作った作品を鑑賞する時間も設けられていました。先生たちのアドバイスに「なるほど」と頷く参加者の姿も見られました。

伝統体験塾 日本舞踊体験

コレド室町3の橋楽亭では、日本舞踊の体験も行われていました。日本舞踊の先生について、1時間ほど踊りを習えるプログラムです。

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茶道の経験があるという、こちらの女の子。茶道と同様、日本舞踊も始まりと終わりの挨拶が大切なのだと学んだとのことでした。

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先生に習ったのは「さくら」。咲き誇る桜を見上げる振り付けは、上半身のみをひねり、少しだけ首を上に向け、傾けます。参加していた女の子は、ふだんとは違う体の使い方や、しなやかな動きに戸惑っていましたが、先生の動きを真剣に見つめ、お稽古を楽しんでいたようでした。

江戸文化に触れて楽しむ「江戸あそび〜伝統文化フェスティバル〜」

江戸時代以降、商人や役人などが往来し、様々な文化の集積地となっていた日本橋。その賑わいは、数百年経った今でも変わりません。

多くの人々が伝統的な日本の伝統文化・技術の魅力を、「江戸あそび〜伝統文化フェスティバル〜」を通して再発見できた週末となりました。


イベント詳細

写真:鈴木穣蔵
取材・文:立花実咲

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