Art Support Tohoku-Tokyo
Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)は、東京都がアーツカウンシル東京と共催し、岩手県、宮城県、福島県のアートNPO等の団体やコーディネーターと連携し、地域の多様な文化環境の復興を支援しています。現場レポートやコラム、イベント情報など本事業の取り組みをお届けします。
2021/12/27
芸術批評誌「REAR」で、「10年目の手記」の取り組みが紹介されました
芸術批評誌「REAR」の47号、「記録と再生の倫理学」特集にて、2020年度に実施した「10年目の手記」の取り組みが紹介されました。
紹介してくださったのは、「10年目の手記」プロジェクトメンバーである、高森順子さん(社会心理学者/阪神大震災を記録しつづける会)。ご自身が事務局長をつとめる「阪神大震災を記録しつづける会」と、本プロジェクトの取り組みという二つの営みをつなげるような文章が綴られています。
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瀬尾夏美さんは『10年目の手記』をはじめようと思った理由について、「『記録しつづける会』のような場をつくりたかった」と言った。私は、同会が繰り返し記録を“とじる”試みをしてきたことを郵便的に受け取った彼女が、それに呼応し、別のかたちでひらいてくれたと思った。それは、記録するという営みを通じて、阪神・淡路大震災と東日本大震災という二つの異なる災害が有機的につながり、一つの生態系を形作っているようだった。
(高森順子「記録をとじる、記録をひらく――『筆跡をきく』から『一〇年目の手記』へ」、REAR47号「記録と再生の倫理学」、2021年、リア制作室)
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人材育成プログラム「Tokyo Art Research Lab」では、高森さんがナビゲーターをつとめるディスカッション企画「災間の社会を生きる術(すべ/アート)を探る(全6回) 災害復興へのいくつもの『かかわり』から」を実施しました。
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