アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

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トークシリーズ「私があなたにTURNする7日間」

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • 講座・シンポジウム

「TURN」は、異なる背景や習慣を持ったさまざまな人々との出会い方、つながり方に創造性を携え働きかけていくアートプロジェクトです。東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムの展開に向けたモデル事業(リーディングプロジェクト)として平成27年度よりスタートしました。今年度は、国内での展開に加え、リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会時に現地においても実施します。

「私があなたにTURNする7日間」ではブラジルでの展開に先駆け、監修者である日比野克彦が、1週間にわたって多彩なゲストと共にトークセッションを行います。これからの社会における「私」と「あなた」というありふれた関係性について、テレビ番組や哲学など、TURNならではの多様な視座から、日比野克彦とゲストが対話を通じて思考を深めていきます。新しい出会いやコミュニケーションのヒントを探しに、ぜひお越しください。

ゲスト

6月17日(金)「バリアフリーバラエティ」から考える障害とイメージ

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日比野和雅(NHKプラネット近畿エグゼクティブプロデューサー)
NHK大阪放送局「バリバラ」(Eテレ日曜夜7時~)の元チーフプロデューサー。出演者のほとんどが障害者で、恋愛、仕事から、スポーツ、アートにいたるまで、日常生活のあらゆるジャンルについて、障害者が「本当に必要な情報」を楽しく届けることをモットーにしている。これまでタブー視されていた障害者の性やお笑いのジャンルにも果敢に切り込み、新しい取り組みとして高く評価されている。もともとの専門分野は美術・文化番組で、「日曜美術館」「美の壺」も長らく担当してきた。


6月18日(土)「情報科学」から考える人間の可能性

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撮影:新津保建秀
ドミニク・チェン(情報学研究者、IT起業家、『シンギュラリティ:人工知能から超知能へ』翻訳者)
1981年、東京生まれ、フランス国籍。博士(学際情報学)。2008年度IPA未踏IT人材発掘・育成事業でスーパークリエータ認定。NPO法人コモンスフィア理事として、新しい著作権の仕組みであるクリエイティブ・コモンズの普及に努めてきたほか、2008年に創業した株式会社ディヴィデュアルでは「いきるためのメディア」をモットーに「リグレト」(ウェブ)や「Picsee」(iPhone)、「シンクル」(iPhone/Android)など様々なソフトウェアやアプリの企画・開発を行っている。2015年度NHK NEWSWEB 第四期ネットナビゲーター(2015年4月〜2016年3月)。2016年度グッドデザイン賞「情報と技術」フォーカスイシューディレクターを努める。監訳書にマレー・シャナハン著『シンギュラリティ:人工知能から超知能へ』、単著に『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』などがある。


6月19日(日)「学びの場」から考える固有性と多様性

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小貫大輔(東海大学教養学部国際学科教授)
東海大学教養学部国際学科教授。東京大学及びハワイ大学で性教育を学んだあと、1988年よりブラジルに渡る。サンパウロのファベーラ(貧民街)でシュタイナー思想のもとコミュニティ作りに取り組む「モンチアズール住民協会」に参加、エイズ教育のボランティアとして働いた後、日本政府派遣の専門家として自然分娩推進や子育て支援をめぐる国際協力活動に携わる。2006年に帰国して現職。日本では、ブラジル学校やシュタイナー学校などのオルタナティブ学校を応援する活動に関わるほか、日本人にブラジルのキスの挨拶を教える授業に力を入れてきた。著書に『耳をすまして聞いてごらん-ブラジル、貧民街で出会ったシュタイナー教育』(ほんの木)他。


6月20日(月)「メディア社会学」から考える当事者性

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アンジェロ・イシ(武蔵大学社会学部メディア社会学科教授)
1967年サンパウロ市生まれの日系ブラジル人三世、自称「在日ブラジル人1世」。武蔵大学社会学部教授。サンパウロ大学ジャーナリズム学科卒業。90年に日本へ留学、新潟大学および東京大学で大学院修了後、ポルトガル語新聞の編集長を務めた。日伯の移民やメディアを研究する傍ら、ブラジル市民代表者会議の評議員を務める。総務省の「多文化共生の推進に関する委員会」委員、外務省・IOMの「地域住民の意識啓発に関する指針」作成のコーディネーターも歴任。各地での講演歴多数。著書に『ブラジルを知るための56章』(明石書店)など。


6月21日(火)「臨床哲学」から考える対話のあり方

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西川勝(臨床哲学者)
1957年大阪市生まれ。20代からを精神病院・人工血液透析・高齢者介護の臨床現場でナースとして働く。40代になって大阪大学の臨床哲学活動に参画する。2005年4月から2016年3月まで大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの特任教員として「デイスコミュニケーションの理論と実践」「認知症コミュニケーション」などの授業を担当。現在は臨床哲学を社会に展開するために活動中。
単著として『ためらいの看護』(岩波書店)、『となりの認知症』(ぷねうま舎)、『「一人」のうらに —尾崎放哉の島へ—』(サウダージ・ブックス)。共著として『ケアって何だろう』(医学書院)、『認知症ケアの創造』(雲母書房)など


6月22日(水)「TURN」から考える文化プログラム論

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太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化センター主席研究員/センター長)
公益社団法人日展理事、公益財団法人静岡県舞台芸術センター(SPAC)評議員、公益社団法人企業メセナ協議会監事。文化経済学会<日本>監事、文化政策学会理事。コンテンツ学会理事、政策分析ネットワーク共同副代表。文化審議会文化政策部会委員(~2015年3月)、観光庁「世界に誇れる広域観光周遊ルート検討委員会」委員。東京芸術文化評議会委員、大阪府・大阪市特別参与(~2015年3月)、沖縄文化活性化・創造発信支援事業(沖縄版アーツカウンシル)評議員、鶴岡市食文化創造都市アドバイザー、新潟市文化・スポーツコミッションアドバイザー、文化情報の整備と活用「100人委員会」委員、著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム発起人など、文化政策関連の委員を多数兼務。


6月23日(木)「ブラジル」でTURNする

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五十嵐靖晃(「TURN」参加アーティスト)
アーティスト。1978年千葉県生まれ。2005年東京藝術大学大学院修士課程修了。人々との協働を通じて、その土地の暮らしと自然とを美しく接続させ、景色をつくり変えるような表現活動を各地で展開。これまでのプロジェクトで、2005年にヨットで日本からミクロネシアまで約4000㎞、2012年に日本海沿岸をたどる約970㎞の航海を経験。“海からの視座”を活動の根底とする。代表的なプロジェクトとして、樟の杜を舞台に千年続くアートプロジェクトを目指す福岡県太宰府天満宮での「くすかき」(2010〜)や、漁師らと共に漁網を空に向かって編み上げ土地の風景をつかまえる「そらあみ」(瀬戸内国際芸術祭2013・2016)などを多数地域で行う。熊本県津奈木町では海の上にある廃校を拠点にしたアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」(2013~2016)の企画運営に携わる。
http://igayasu.com
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瀧口幸恵(「TURN」参加ワークショップファシリテーター)
1990年徳島県生まれ。2013年香川大学法学部法学科社会設計コース卒業。在学中に公益社団法人セカンドハンドの学生部に加入し、カンボジアのフェアトレード商品販売・啓発活動、及びスラム街の学生への奨学金支援を行う。(2011年度は学生部代表)広告代理店勤務後、墨田区を拠点にワークショップや交流イベントを開催。すみだ川ものコト市ではボランティアコーディネートを担当している。2014年、働いていた東向島珈琲店でアーティストのEAT&ART TARO氏と出会い、以後複数作品のアシスタントを務める。(参加プロジェク ト:大地の芸術祭越後妻有トリエンナーレ2015『ザキュウリ ショー』 、食通-Food correspondence-(アートNPOヒミング)、TURNフェス『夕飯コンシェルジュ』他)

ファシリテーター

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日比野克彦(アーティスト、東京藝術大学美術学部長・美術学部先端芸術表現科教授)
1958年岐阜市生まれ。1984年東京藝術大学大学院修了。1982年日本グラフィック展大賞受賞。2016年平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。近年は各地でその地域の特性を生かしたアートプロジェクトを展開する。主なアートプロジェクトには、「明後日新聞社文化事業部/明後日朝顔」「海底探査船美術館」「アジア代表日本」等。監修事業には、2012年「ぎふ清流国体・ぎふ清流 大会」、2014~15年「TURN/陸から海へ(ひとがはじめからもっている力)」。主な役職として、東京芸術文化評議会、文化プログラム検討部会専門委員、岐阜県美術館館長。

参加費

無料
※事前申込不要

お問い合わせ

アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)事業調整課 
TEL:03-6256-8435

開催場所

アーツカウンシル東京 ROOM302(アーツ千代田3331)

クレジット

主催
東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)