アーツカウンシル東京の事業

TURN

TURNは、2015年、東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムのモデル事業として始動することになった当初、多くの健常者と障害者が交流し、芸術文化を創造・体験する「障害者アートプログラム」として提案されました。しかし、これからの社会が真に目指すべきは、障害者/健常者という二通りの人間の交わりではなく、一人ひとりが、異なる“その人らしさ”を持っていることに気づき、尊重することのできる、より豊かな関係性の創造です。
そこでTURNは、異なる背景や習慣を持った人々が関わり合い、さまざまな「個」の出会いを生み出す「交流」を主軸に据えたアートプロジェクトとして、一人ひとり異なる全ての人に届く新たな文化的体験をつくり出すことを目指しています。
アーティストが、福祉施設やフリースクールなどコミュニティ特性が異なる場所へ赴き、その場所を利用する人や支援する人たちとの交流を重ねる、TURNの根幹を成すプログラムが「交流プログラム」です。「交流」とは、アーティストによる表敬訪問ではなく、講師となって療育の一環を担うものでもありません。出会い、交流する相手との相互作用が起こる瞬間を探しつづけるプロセスです。
そして、各地の「交流プログラム」が一堂に会す「TURNフェス」、通年活動の拠点形成としての「TURNセンター(仮)」構想を、さまざまな場所で展開します。

監修:日比野克彦(アーティスト、東京藝術大学美術学部長)
プロジェクトディレクター:森司(アーツカウンシル東京事業推進室事業調整課長)
コーディネーター:奥山理子(アーツカウンシル東京/みずのき美術館キュレーター)

2016(平成28)年度交流プログラム参加アーティスト×協力施設・コミュニティ

五十嵐靖晃 × クラフト工房La Mano
池田晶紀、川瀬一絵 × 社会福祉法人きょうされん リサイクル洗びんセンター
今井さつき × シューレ大学
大西健太郎 × 板橋区立小茂根福祉園
角銅真実 × 大田区立障がい者総合サポートセンター
高本敦基 × 社会福祉法人旭川荘
永岡大輔 × 子ども食堂(大田区)
山縣良和 × しょうぶ学園
山城大督 × アプローズ南青山
James Jack × ハーモニー
Sam Stocker × ハーモニー
大崎晴地*
現代芸術活動チーム目【め】*
富塚絵美*
森山開次*
EAT & ART TARO*
*複数の福祉施設・コミュニティを対象にリサーチ、交流

開催場所

リオデジャネイロ、国内

クレジット

主催
東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、特定非営利活動法人Art's Embrace

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