東京2020オリンピック・パラリンピックを控え、芸術祭やアートプロジェクトなど文化事業への期待は、益々高まりをみせています。その一方で、乱立する芸術祭の在り方とその差別化、持続可能なアートプロジェクトの在り方やそれを支える運営体制などの仕組みづくりは、引き続き大きな課題です。集中講座では、アートがもたらす気付きや可能性の意義を問い続け、実験的な活動に取り組むゲストを迎え、現在彼らが向き合う課題や挑戦を共有しながら、アートプロジェクトのこれからの在り方を探ります。文化事業やアートプロジェクトの運営に関心のあるみなさま、ぜひお越しください。
2016年より毎年1組のアーティストと向き合い、別府で新作をつくり出す個展形式の芸術祭「in BEPPU」が始まりました。それを主催しているのは、約10年間「別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』」を中心に、別府のまちを舞台にアーティストや地域の人々と協働しアートプロジェクトを展開してきたNPO法人BEPPU PROJECT。なぜ、多数のアーティストが参加する従来の芸術祭の在り方からシフトしたのでしょうか。昨年開催した「目 In Beppu」の仕掛け人、アーティストと共に紐解きながら、これからの芸術祭の在り方を問います。
山出淳也(NPO法人BEPPU PROJECT代表理事/アーティスト)
1970年大分生まれ。PS1インターナショナルスタジオプログラム参加(2000〜01)。文化庁在外研修員としてパリに滞在(2002〜04)。アーティストとして参加した主な展覧会として「台北ビエンナーレ」台北市立美術館(2000〜01)、「GIFT OF HOPE」東京都現代美術館(2000〜01)、「Exposition collective」Palais de Tokyo、パリ(2002)など多数。帰国後、地域や多様な団体との連携による国際展開催を目指して、2005年にBEPPU PROJECTを立ち上げ現在にいたる。
別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」 総合プロデューサー(2009、2012、2015)
国東半島芸術祭 総合ディレクター(2014)
おおいたトイレンナーレ 総合ディレクター(2015)
「in BEPPU」総合プロデューサー(2016~)
国民文化祭おおいた2018 市町村事業 アドバイザー(2016~)
平成20年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(芸術振興部門)
文化庁第14期文化政策部会 文化審議会委員
目(現代芸術活動チーム)
個々のクリエイティビティを特性化し、連携を重視するチーム型芸術活動。中心メンバーは、アーティストの荒神明香(1983年生まれ)、ディレクターの南川憲二(1979年生まれ)、制作統括の増井宏文(1980年生まれ)の3名。 果てしなく不確かな現実世界が実感に引き寄せられる体験を作品として展開。2016年に目 In Beppuの招聘アーティストとして、大分県別府市で大規模な作品を発表した。他の代表作に「たよりない現実、この世界の在りか」資生堂ギャラリー東京(2014)、「おじさんの顔が空に浮かぶ日」宇都宮美術館館外プロジェクト2014(2014)、「Elemental Detection」さいたまトリエンナーレ2016(2016)など多数。
50名(事前申込者優先)
無料
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