「TURNミーティング」は、TURNを共有し、意見交換する開かれた場です。
今年度2回目の開催となるTURNミーティングでは、ダイバーシティ社会を見据えて、人材育成やアクセシビリティに関する試みを行っている都立文化施設の方々の現場の声から、アクセシビリティを巡る現状や課題について理解を深めていきます。また、8月に開催したTURNフェス4を参加アーティスト等と振り返るとともに、スペシャルゲストの藤浩志さん(アーティスト)の知見を通して、今後のTURN及びTURNフェス5の展望を語ります。ダンサーの森山開次さんが「クラフト工房La Mano」で交流した記録映像の上映会や、藤浩志さんによる「がまくんとカエルくんの紙芝居」も行いますので、どうぞご期待ください。
13:00~13:15 開場
13:15~13:50
【上映会】森山開次×クラフト工房La Mano(撮影:冨田了平)
森山開次(ダンサー・振付家)が、自閉症や知的障害などの障害のある人とともに物づくり励んでいる「クラフト工房La Mano」に訪問し交流した記録映像の上映。
13:50~14:00 休憩
14:00~14:10 開会の挨拶/日比野克彦(TURN監修者)
14:10~14:50
【第1部】ダイバーシティ社会を見据えた都立文化施設の試み
稲庭彩和子(東京都美術館アート・コミュニケーション係長)
福井千鶴(東京文化会館教育普及担当係長)
司会:森司(TURNプロジェクトディレクター)
14:50~15:35
【第2部】TURNフェス4を振り返る
上原耕生(アーティスト)、渡邉慶子(作業療法士)
伊勢克也(アーティスト)
山城大督(アーティスト)
司会:森司
15:35~15:45 休憩
15:45~16:00
藤浩志による「がまくんとカエルくんの紙芝居」
16:00~16:30
【第3部】場のつくりかた/ひらきかた
藤浩志(アーティスト)
聞き手:森司
16:30~16:55
【第4部】TURNの展望~交流プログラム、TURN LANDが目指すこと~
日比野克彦
森司
16:55~17:00 閉会の挨拶
※出演者やプログラム内容等は、やむを得ない事情により変更になる場合がございます。
<登壇者プロフィール>
稲庭彩和子(東京都美術館アート・コミュニケーション係長)
1972年横浜生まれ、ロンドン大学UCL修士課程修了。専門は芸術学、文化資源学。東京都美術館のアート・コミュニケーション事業を統括。社会課題を視野に入れアートを介したコミュニティを育むソーシャルデザインプロジェクト「とびらプロジェクト」や、上野公園の9つの文化施設が連携し子供たちのミュージアム・デビューを推進する「Museum Start あいうえの」を運営。また、「キュッパのびじゅつかん」展、「BENTO おべんとう展」など企画展を担当。共著書に『100人で語る美術館の未来』(慶應義塾大学出版会、2011)、『TOKYO1/4が提案する 東京文化資源区の歩き方』(勉誠出版、2016)、『美術館と大学と市民がつくるソーシャルデザインプロジェクト』(青幻舎、2018)など。
福井千鶴(東京文化会館教育普及担当係長)
サンタ・チェチーリア音楽院(ローマ)ピアノ科修了。スカラ座アカデミー(ミラノ)舞台芸術マネジマント・マスター取得。新国立劇場、藤原歌劇団(日本オペラ振興会)などでオペラ公演における海外アーティストの招聘業務を担当した他、ミラノ・スカラ座、ローマ歌劇場、パリ・オペラ座などのヨーロッパ主要歌劇場の日本国内ツアーの現場で通訳を務める。2009~2010年に参加したスカラ座アカデミー修士課程在学中に、公立文化施設における教育コミュニティプログラムに関心を抱き、欧米の音楽教育プログラムを視察、研究する。2011年4月より東京文化会館事業企画課勤務。2016年4月より同教育普及担当係長を務める。担当事業であるカーザ・ダ・ムジカ(ポルトガル)との国際連携企画(2013年~)では、館独自の音楽ワークショップを展開する他、ワークショップ・リーダー育成プログラムを実施し、ワークショップをリードする音楽ファシリテーターの養成を手掛ける。
上原耕生(アーティスト)
1982年沖縄生まれ。2010年東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。路上や商店街、廃校になった小学校、不法投棄地、団地等、いわゆる美術館やギャラリーという「制度」から離れた現場で、長期間のリサーチを行いながら現地での壁画制作やアートプロジェクトを行っている。2011年より茨城県北部にある、袋田病院にて非常勤職員として勤務。袋田病院(精神科)では法人内にあるアトリエホロスを拠点に、通院する患者さんの制作サポートや、病院をあげて行うアートフェスタの企画運営も行っている。
渡邉慶子(作業療法士)
1980年、栃木県生まれ。2002年、国際医療福祉大学作業療法学科卒業、2005年より医療法人直志会勤務。学生時代に就労支援関連のNPO法人立ち上げに参加し運営に携わる。当時より、医療現場の枠を超えた仕組みつくりに関心を持っていた。袋田病院造形教室には2003年頃から緩やかに関わり、2007年から担当者として病棟、地域支援センター、デイケアのアート活動をサポートしてきた。2009年より現在のデイケア(アトリエホロス)に所属。
伊勢克也(アーティスト)
1960年岩手県盛岡市生まれ、1986年東京芸術大学 大学院美術研究科修了。自然/人工物/メディア空間等さまざまな環境で発生し存在するモノやイメージが形作る形態をテーマに作品を制作し、さまざまなワークショップを行なっている。制作のためのプロジェクトや制作された作品は、全て「Macaroni」という名称でまとめられている。個展やグループ展等で作品を発表。国内外のプロジェクトにも参加している。2012年からスタートしたポーランドでの日本庭園プロジェクト「Ogród japoński w Katowice」を継続中。現在、女子美術大学短期大学部教授 デザインコースメディア担当。
山城大督(アーティスト)
1983年大阪府生まれ。名古屋市在住。美術家・映像作家。映像の時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか 体験できない《時間》を作品として展開する。2006年よりアーティスト・コレクティブ「Nadegata Instant Party」を結成し、「MOTアニュアル2012:風が吹けば桶屋が儲かる』(東京都現代美術館、2012)、「あいちトリエンナーレ2013」など全国各地で作品を発表。主な展覧会に森美術館「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」。第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品受賞。京都造形芸術大学講師。http://the.yamashirostudio.jp
藤浩志(美術家/秋田公立美術大学副学長・教授)
1960年鹿児島県生まれ、福岡県/秋田県在住。奄美大島出身の両親の影響で大島紬周辺で遊ぶ。京都市立芸術大学在学中、演劇活動に没頭した後、地域社会を舞台とした表現活動を志し、各地の現場でプロジェクト型の表現を模索。同大学院修了後、パプアニューギニア国立芸術学校に勤務し原初的表現と社会学に出会い、バブル崩壊期の再開発業者・都市計画事務所勤務を経て土地と都市を学ぶ。「地域資源・適性技術・協力関係」を活用したデモンストレーション型の美術表現により「対話と地域実験」を実践。
無料
※事前申込不要、手話通訳・文字支援付き
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)事業推進室事業調整課
TEL:03-6256-8435(10:00~18:00 土日祝日を除く)
E-mail:info@turn-project.com
東京藝術大学美術学部中央棟2F 第3講義室(東京都台東区上野公園12-8)