アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

  • 開催終了

ラーニング・ラボ #08

ジャンル:
  • アートプロジェクト

日常を豊かにする方法を一緒に考える学びの場

ラーニング・ラボは、地域の文化的な生態系の変化がそれぞれの営みを豊かにする循環を目指すことで、街をひとつの“学びの場”へと見立てていく「ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―」の一環で実施されるレクチャー企画です。
アートや教育、まちづくりなど様々な分野のゲストをお招きし、地域における学びをキーワードに私たちの生活を普段とは異なる角度で考察していきます。今年度はオンライントーク形式で3つのテーマについて、各回2名のゲストをお招きしてクロストークを行います。

今回開催するラーニング・ラボ#06から#08では、3つのテーマから「暮らしの中の創造力」について思いを巡らす場です。墨田区におけるセツルメント運動(※)を出発点に、セツルメントでも行われていた身近なものづくりである手芸のこと、その手芸というジャンルにも隠されている性差のような、私たち自身の当事者性のことなど、それぞれのテーマをゆるやかに呼応させながら、現代における暮らしの中の創造力について考えていきたいと思います。

※大正期に日本で盛んになったボランティア活動。

#08「私とあなたの『当たり前』を解きほぐす:隣にある当事者性を考える」

ラーニング・ラボではこれまでに、複数の異性や同性と親密な関係を築くポリアモリーについての研究者や、共同保育で育てられた経験のある映画監督をゲストに招き、家族のあり方について考えてきました。また、#06、#07で取り上げたセツルメントや手芸はよりよく生きるための創造的な側面を持つと同時に男女の格差問題も抱えています。よりよく生きることとは時として、自分にとっての生きやすさという当事者性に強く依存してしまうのかもしれません。そうした当事者性に固執せず柔らかく自分の考えを解きほぐすには、自分の中にある「当たり前」な感覚によって他者をラベリングするのではなく、それぞれに当事者性があることを思い描く想像力が必要になるでしょう。『性の多様性ってなんだろう?』の著者でありジェンダー/セクシュアリティ教育について研究されてる渡辺大輔さん、「ぴあフィルムフェスティバル」の選考に携わり、ライターとしてアートや社会課題について取材を重ねられている木村奈緒さんをお招きし、教育やジャーナリズムを通して「伝える」こと、そして他者の当事者性にどのように想像力を働かせることができるのかを考えていきます。

ゲスト:渡辺大輔(埼玉大学基盤教育研究センター准教授)、木村奈緒(フリーランス)

渡辺大輔
埼玉大学基盤教育研究センター准教授。博士(教育学)。セクシュアリティ教育を主要研究領域とする。主な著書に『性の多様性ってなんだろう?(中学生の質問箱)』(平凡社、2018年)、『マンガワークシートで学ぶ多様な性と生』(子どもの未来社、2019年)。「教育実践学としてのクィア・ペダゴジーの意義」『クィア・スタディーズをひらく1』(晃洋書房、2019年)などがある。

木村奈緒
フリーランス。1988年生まれ。2010年上智大学文学部新聞学科卒。メーカー勤務などを経て、現在は東京神田神保町にある美学校のスタッフとライター業を中心に、取材、展覧会企画などを行う。2015年、東京で「わたしたちのJR福知山線脱線事故─事故から10年展」を開催。近年の仕事に、ぴあフィルムフェスティバルアワードセレクションメンバー(2015~2020)など。

参加料

無料(申込不要)
※通信料はご負担ください。

配信URL

ファンタジア!ファンタジア!YouTubeチャンネル

※プログラムは変更になる場合があります。
※当日の各プログラムの変更、中止等最新情報は公式Facebookにてご案内いたします。

お問い合わせ

ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―事務局
E-mail:info@fantasiafantasia.jp

開催方法

オンライン配信

クレジット

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人うれしい予感