アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

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記録から表現をつくる2023

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • 展覧会・上映会

残された記録を見る、あるいは新しく記録をすることから、表現をつくるワークショップを行います。
多様な視点を持って記録に向き合うために、過去の記録をつかった表現を実践する人に会って話を聞いたり、その表現を見つめ、話し合ったりすることからはじめ、参加者自身の関心からテーマを設定してもらいます。それに関わる記録から生まれる表現を探し、形にすることに挑戦します。

ワークショップ最終日には展示を開催。レポート、展示や企画のプラン、絵、文章、写真、映像、パフォーマンス、立体、インスタレーションなど、表現の技法について制限はありません。必ずしも作品として完成させる必要はなく、自らの関心を他者と共有し、対話をするために形をつくるので、リサーチの途中段階を開示するというイメージでも構いません。

日常的に何かを記録している方、聞き書きやリサーチに興味のある方、それらをプロセスに伴う制作がしたい方などにおすすめです。

ワークショップの流れ

7月23日(日)
「記録から生まれる表現について」のレクチャーや、聞き書きのワークショップを行います。後半では、「記録から表現をつくる」実践を見たあと、話し合い、自ら表現をつくることを試します。

7月30日(日)
江東区内の資料館にフィールドリサーチに行き、実践者の話を聞いたうえで、レポートをつくります。また、自分の関心や、今後のリサーチについて考えます。
2日間の活動をふまえて、各自で実践に取り組みます。それぞれ気になる人物に話を聞きに行ったり、資料を調べたりし、それをもとに各々の制作手法で表現をつくることに挑戦します。

8月20日(日)
自由相談日。必要に応じ、ファシリテーターと話すことができます。オンラインも可。

9月9日(土)
搬入作業日。

9月10日(日)
各自の表現を持ち寄り、話し合います。

*プログラムの内容は変更となる場合があります。
*昨年度も同名のワークショップを開催し、その参加者のうちの有志が集まって、展覧会「記録から表現をつくる」(2023年3月)を開催しました。昨年の様子は、展覧会「記録から表現をつくる」ができるまで(レポート)をご覧ください。

ファシリテーター

小屋竜平
1982年愛知生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士後期課程満期退学。高崎経済大学非常勤講師。記号の現働化というプロセスにおける、一回性と普遍性の関係に関心を抱いている。ファシリテーターとして、東京プロジェクトスタディ「部屋しかないところからラボを建てる」(2018)に参加。コーディネーターとして「東京スーダラ2019―希望のうたと舞いをつくる」(2020)に参加。論文に『「空虚な」記号としての代名詞――エミール・バンヴェニストにおける「話者」、「意義作用」、「現実」の問題をめぐって』(『言語態 13号』、2014年)。

瀬尾夏美(アーティスト/NOOK)
1988年東京都生まれ。アーティスト。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移す。地元写真館に勤務しながら、同市を拠点に制作。2015年、仙台市で東北の記録・ドキュメンテーションを考えるためのコレクティブ「NOOK」を立ち上げる。現在は“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行う。参加した主な展覧会に「ヨコハマトリエンナーレ2017」、「第12回恵比寿映像祭」など。最新の映画作品に「二重のまち/交代地のうたを編む」(小森はるか+瀬尾夏美)。著書に、『あわいゆくころ――陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房、2021年)。 

中村大地(作家・演出家/屋根裏ハイツ主宰/NOOK)
1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京に在住。現在も仙台・横浜・東京をゆるやかに行き来しながら、人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向した創作をつづけている。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆など活動の幅を広げている。2020年度ACY-U39アーティストフェローシップ。

定員

12名(先着順)
※全日参加できる方を優先します。

参加費

一般8,000円/学生3,000円(全回通し)
※フィールドワークの交通費や昼食代等は別途ご自身での負担となります。
※初回(7月23日)に現金にて精算となります。途中欠席による返金には応じられません。

応募方法

こちらの申込フォームをご記入のうえ、お申込みください。

※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営及びご案内のみに使用いたします。

応募締切
2023年7月17日(月・祝)
※定員となった場合、早めに締め切る場合があります。

※定員に達したため、受付を終了いたしました。(2023.07.03更新)

お問い合わせ

一般社団法人NOOK
E-mail:karoku.nook@gmail.com

開催場所

Studio 04(東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階)ほか都内のスペース

クレジット

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人NOOK