1982年、鈴木忠志によって実現された日本最初の国際演劇祭、「利賀フェスティバル」は、その招聘作品のレベルの高さ、また多様性によって、日本の現代演劇史において、画期をなしている。
このようなフェスティバルを構想し、実現させた演出家の鈴木忠志は、その当時どのようなことを考えていたのか。
われわれはそのことをいま改めて知りたいと思っている。
そのときの招へい作品のなかには、ロバート・ウイルソン、メレディス・モンク、寺山修司、太田省吾らとともに、今年生誕100年のタデウシュ・カントールの作品もあり、それらの作品が鈴木忠志本人の作品とともに見ることができたこのフェスティバルは壮観としかいいようがなかった。
このようなフェスティバルが実現したのは、日本を代表する世界的な演出家が、こうした世界で活躍する演出家たちと芸術的な交流していたからでもあるが、そのような交流の中で、鈴木忠志が、自らの芸術活動だけでなく、彼らの活動についてどのように考えていたのかを、われわれは知りたいとも思うのである。そうした機会を、われわれは、カントール生誕100年にあたって企画することにより、1982年の日本の現代演劇の転換点の意味について、そしてそれがもたらしたその後の日本の現代演劇の推移について、さらには、いま演劇になにが問われているのかといった問題に迫っていくために、利賀フェスティバルを構想し、実現させた劇団SCOTの演出家鈴木忠志に話していただき、21世紀に向けて演劇にかかわろうとする人たちは 今何を考え、何を目論まなければならないのかを考えていきたいと思う。
そのために、「利賀フェスティバルと世界演劇、そして日本現代演劇の展開」というテーマを軸に、演出家、鈴木忠志に存分に語っていただく機会をもうける。
※本イベントは、東京芸術劇場ではなく吉祥寺シアターが会場となりますので、ご注意ください。
鴻英良(演劇批評家)
【10月8日(木)】
全席自由:1,000円
・東京芸術劇場ボックスオフィス
TEL:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
※一部携帯電話、PHS、IP電話からは、ご利用いただけません。
窓口:営業時間は休館日を除く10:00~19:00
ウェブ:http://www.geigeki.jp/t/ (PC) http://www.geigeki.jp/i/t/ (携帯) ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
東京芸術劇場ボックスオフィス
TEL:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
1,000 yen
*Non-reserved seats
東京芸術劇場ボックスオフィス
TEL:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)