国家政策により1963年から1977年の間に8千余名の炭鉱夫と1万余名の看護師を 韓国から西ドイツに渡った人々とその後の世代のアイデンティティの変貌について模索し、ヨーロッパにおけるアジア人のアイデンティティや、個人性に着目した作品と共に、韓国へ移住して15年間活動を行った金仁淑と、栃木で生まれ、イギリス、ドイツ、アメリカへと拠点を移しながらアーティスト活動を行う宇多村英恵の体験を交えたトークインベントを通して、日本を内と外から見つめ、異なる背景を持つ人々とどのような関係性を持つかについて鑑賞者と共に考えた。
【金仁淑】
ソウルと東京を拠点に制作活動を展開。「多様であることは普遍である」という考えを根幹に置き、「個」の日常や記憶、歴史、伝統、コミュニティ、家族などをテーマに制作を行い、写真、映像を主なメディアとして使用したインスタレーションを発表している。2008年に光州市立美術館で個展「sweet hours」を開催。韓国国立現代美術館やドイツ・デュッセルドルフ市などが運営するアーティスト・イン・レジデンシーで滞在制作を行い、大邱フォトビエンナーレ、森美術館(東京)、東京都写真美術館など、国内外の芸術祭や企画展で作品を発表する。
金仁淑
アーティスト
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ギャラリーモモ(東京都墨田区)
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