この事業は「見えない事」にまつわる作品集”Invisible Things”より、参加型作品”United Me”を2022年5月に行ったロンドン公演に合わせて再構築した作品で、国内凱旋公演として実施した。ライブ上演という価値観が変わりツアーをする事も困難となっている世界の中でどう新たな上演を行っていけるか、モビリティに於いて新たな提示をする事が舞台芸術の新たな道の一つだと模索し、我々が現在直面している「寛容/不寛容さ」を可視化する上演形態を取った。現代美術のようなインスタレーション形式の上演でもある本作は、「分断」というソーシャルイシューを、観客各々が選択し体験する観客参加型作品として舞台芸術を拡張する一助となり、参加者に新たな上演体験を提示する事を目的とした。
【冨士山アネット】
作・演出・振付の長谷川寧を中心としたカンパニー。異ジャンルとのコラボレーションを通じ本質を見詰め直す「疑・ジャンル」をテーマに活動。
冨士山アネット
fujiyamanet@gmail.com
東京芸術劇場 ギャラリー2(東京都豊島区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。