YOU ARE MY KNITをめぐる阿部妙子とオ・ヒョンジンの対話の記録と、対話をもとに制作された編み物やドローイング等の展示である。
2階建ての民家を改装したトタン(東京都台東区)を会場とした。
1階には主に、阿部妙子によるペンや鉛筆のドローイングや編み物の作品を展示した。これらのドローイングや編み物のほとんどは対話の中に現れてきた事柄がモチーフになっている。2階では阿部妙子とオ・ヒョンジンの韓国語の手紙の原本(日訳と英訳を用意)、メッセージアプリでのやりとりを印刷してつなげたリボン、対話の中に出てきた文献や関連する資料、それらとともに、編まれた物や、編んでいる姿を撮影した映像作品等を発表した。ざぶとんやちゃぶ台等も用意し、来場者は誰かの家に訪れたように案内され、2人のやりとりを盗み見るように展示を鑑賞する。
また、展示をまとめた記録冊子(日本語・韓国語・英語)も制作した。
【阿部妙子】
武蔵野美術大学大学院造形研究科修了後、2010年から2017年まで石上純也建築設計事務所に勤め、退所後は自身の制作活動を行う。編み物、ドローイング、コラージュ、パッチワーク等さまざまな技法や素材を含みながら創作に取り組んでいる。
トタン(東京都台東区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。