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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

東京アートポイント計画通信

東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。

2013/06/17

三田POレポート 新人の体験記(2か月目)

前回、打ち合わせが非常に多いという驚きを書きましたが、プログラムオフィサーは、パソコンで仕事をする室内業務のほか、外に出かける機会も多い仕事です。
しかし、私が担当しているプロジェクトでは、まだほとんど現場がはじまっていません。まちなかへ出かけ、臨場感溢れる現場のレポートをあげたいとは思うのですが、今回は現場が始まる前についてレポートします。

広報もないこの時期、一体何をしているかというと、共催団体が作成してきた実施計画書をもとに打ち合わせを重ね、計画破綻しないか、内容、予算、スケジュールを共に検討しています。安全に実施するため、関係者へ説明するための準備段階です。文プロ以外の共催相手(行政など)から、ボランティア等で関わってくれる人まで、異なる立場で関わる相手が増えるほど、多くの人にプロジェクトを理解してもらわなければなりません。

担当をしている「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」の現場では企画準備段階からゆるやかに人を巻き込み、時に計画者の当初目論見からも変化しながら(計画者もそれを期待し)進んでいます。プログラムの当日だけでなく参加の場がひらかれ、集まった人々によってゆるやかに場が動いているようで、これから先面白いことが起きそうな予感がします。このような話だけ聞くと、やわらかな面ばかりが見えますが、そうではなくこのような企画にも、土台となる計画書は存在するのです。

アートプロジェクトというと、後述したゆるやかな部分がどちらかというと注目され印象的だと思います。しかし、多様な人と共に事を進めていくためにはしっかりとした土台作りを行うことが必要だということを、この頃の業務を通じて感じているところです。多様な人を受け入れ変化していくやわらかさと、安全かつ円滑にプロジェクトを進めていくための固い部分。相反する二つのことですが、立場や関わり方の異なる様々な人と共にプロジェクトを進ませていくためには、どちらかの面が欠けることなく、程よいバランスを取ることで、うまく事は進んでいくのだと思っています。

東京アートポイント計画 プログラムオフィサー 三田真由美

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