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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

Tokyo Art Research Lab(TARL)

Tokyo Art Research Lab は、アートプロジェクトの担い手のためのプラットフォームです。時代に応答したアートプロジェクトをつくる学びの場と、現場の課題やこれから必要な技術について考える研究・開発を「東京アートポイント計画」と連携して行っています。

2018/03/30

アートプロジェクトについて話す/知る/深める。「Tokyo Art Research Lab オープンルーム2018」開催レポート


レクチャールーム+アーカイブセンター「ROOM302」をアートフェアに合わせて開室。(写真:加藤 甫)

2018年3月7日~11日までの5日間、Tokyo Art Research Lab(TARL)が運営するレクチャールーム+アーカイブセンター「ROOM302」「Tokyo Art Research Lab オープンルーム2018」を開催しました。

本企画は、ROOM302が入居するアートセンター「3331 Arts Chiyoda」のアートフェア企画に合わせて開催。アートプロジェクトに関するトークイベントや、アーカイブ資料の公開、相談窓口など、対話し、知り、深めるための機会をお届けしました。老若男女約400名が訪れ、盛況だった当日の様子をご紹介します!


●アーカイブセンター開室(3月7日~11日開室)


テキストやドキュメントブックなど、スタッフが解説しつつ配布。(写真:加藤 甫)

ROOM302に収蔵されている、地域・社会に関わる各地のアートプロジェクトの収蔵資料を公開。また、TARL東京アートポイント計画Art Support Tohoku-Tokyoから発行している冊子も配布しました。アートプロジェクトについてよくご存知の方も、そうでない方も、資料を元に関心を持っていただけたようです。TARLのウェブサイトでは資料データも公開中。ぜひご活用ください。


●トーク企画「“アートプロジェクトを売る”を考える」(3月9日開催)


(左から)ゲストの林曉甫さん(NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター)、清宮陵一さん(VINYLSOYUZ LLC 代表/NPO法人トッピングイースト 理事長)、聞き手の森司(アーツカウンシル東京 東京アートポイント計画ディレクター)。

金曜日の夜にはトーク企画も開催。まちなかで開催し、さまざまな人々が参加することで、日常に新しい視点や場所を生み出すアートプロジェクト。その形式ゆえに、作品販売や入場料等ではない、新しい“お金の生み出し方”が求められます。実際にアートプロジェクトのマネージメントに携わる2名のディレクターをお招きし、「何を売る?」「どう売る?」について考え、2時間たっぷり語りました。


●ワークショップ「ことば本のことばを読む会「ことこと会」―ことばから紐解くアートプロジェクト運営の現場-」(3月10日開催)


(写真:加藤 甫)

東京アートポイント計画が発行する『東京アートポイント計画が、アートプロジェクトを運営する「事務局」と話すときのことば。の本 <増補版>』(通称:ことば本)に収録された“ことば”を切り口に、アートプロジェクト運営の現場を紐解くワークショップ。


(写真:加藤 甫)

「適宜修正」「仕事の共有」「ご挨拶回り」などのことばを読みながら、具体的な「あるある」や、悩み、疑問に感じていることなどについて、たっぷり語りました。ことばの読み手は、坂田太郎さん(P3 art and environment リサーチャー/サイト・イン・レジデンス)、吉田武司さん(アートアクセスあだち 音まち千住の縁 事務局長)。進行は、坂本有理(アーツカウンシル東京)。他にもNPOを運営されている方や、プロジェクトのサポーターとして活躍する会社員の方が参加されました。


●アートプロジェクト相談窓口(3月9日、10日開催)


アートプロジェクトに伴走する専門家・プログラムオフィサーがさまざま相談を受けました。

「これからアートプロジェクトを実施したい」「プロジェクトの中でこんなことに困っている」という方を対象に、東京アートポイント計画のプログラムオフィサーによる相談窓口を開設。プロジェクトを実施している人から、これからアートの世界で働きたい人まで、幅広い相談をいただきました。


●東京アートポイント計画新規共催団体募集説明会(3月10日開催)


東京アートポイント計画とは? アートプロジェクトとは? 東京アートポイント計画でアートプロジェクトを実施したい団体向けに説明会を開催。(写真:加藤 甫)

また、3月10日には、「東京アートポイント計画新規共催団体募集説明会」も開催。こちらも東京アートポイント計画への参加に関心のある方にご来場いただき、沢山の相談と質問をいただきました。

*東京アートポイント計画では、4月25日必着で共催パートナーを募集しています。相談窓口も個別に受け付けていますので、アートプロジェクトを新たに立ち上げたい、詳細を聞きたいという方は、ぜひこちらをご覧ください。

以上、もりだくさんの5日間でした。アートプロジェクトと出会うきっかけになれば幸いです。ROOM302の開室日については公式サイトをご覧ください。


■Tokyo Art Research Lab オープンルーム 2018

日時:2018年3月7日(水)~11日(日)
会場:ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 3F ROOM302)
主催:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

■ROOM302について

アートセンター「3331 Arts Chiyoda」3階に、アーツカウンシル東京のレクチャールーム+アーカイブセンター「ROOM302」を開設しています。Tokyo Art Research Lab「思考と技術と対話の学校」の講座や「東京アートポイント計画」の関連プログラム等を実施。また、アーカイブセンターとして、地域・社会に関わるアートプロジェクトのアーカイブ資料を公開しています。
https://tarl.jp/room302/

■Tokyo Art Research Lab(TARL)について

アートプロジェクトを担う全ての人々に開かれ、共につくりあげる学びのプログラムです。人材の育成、現場の課題に応じたスキルの開発、資料の提供やアーカイブなどを通じ、社会におけるアートプロジェクトの可能性を広げることを目指しています。
*本事業は、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)の人材育成事業として実施しています。また、「東京アートポイント計画」と連携し、相互にフィードバックをしながら展開しています。
https://tarl.jp

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