東京アートポイント計画通信
東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。
2015/06/15
東京アートポイント計画キックオフ会、開催! 今年度の目標は?
東京アートポイント計画キックオフ会、開催! 今年度の目標は?
6月4日、「平成27年度 東京アートポイント計画 キックオフ会」をアーツカウンシル東京で開催しました。
東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組みです。平成21年度にスタートし(当時は「東京文化発信プロジェクト」の事業)、7年目を迎えた現在までに、延べ165団体と90件以上のプロジェクトを共催してきました。
14プロジェクトの運営チームが集結!
本年度の東京アートポイント計画では、14プロジェクトを東京の各地で展開し、年間約80プログラムを実施します。キックオフ会では、各プロジェクトの事務局メンバー・約50名が集まり、今年度の事業目標と組織目標を共有しました。
各事務局担当者が5分ずつプレゼンテーション。それぞれのアートプロジェクトを事業と組織の両面から発展させていくための目標を宣言。
新しい拠点形成やプログラムの発展に挑む中堅のプロジェクトもあれば、体制づくりや情報発信など活動基盤から整える若い組織も。各NPOが一堂に集まる、貴重な共有の場です。
どんな事業展開を目指す? チーム体制は?
発表内容の一部をご紹介します!
<事業目標>
・3年間の研究成果をもとに、多くの人に役立つドキュメントブックを制作する
・空きテナント活用方法をフォーマット化し、地域の人が使える仕組みとして提供する
・プログラムの協力エリアを拡大し、より大きなプロジェクトに育てる
・学びのプログラムを通してアートプロジェクトの専門家を輩出する
・プロジェクト発の市民音楽チームを積極的に地域イベントへ派遣していく
<組織目標>
・プロフェッショナルな仕事を任せられるサポーターを育成する
・事務局体制の整備、情報共有の円滑化、アーカイブの徹底など基礎固めをしっかり行う
・プロジェクト最終年度として、価値のある終わり方・残し方を目指す
・ワンマン体制から脱却し、チームで運営する体制に移行する
・各プログラムに、進行管理マネージャー・PR担当・ファンドレイジング担当をつける
まち・人・活動を育てていくことを目指して
「もっとこうしたい!」
「こんな時はどうするべき?」
「他の現場では何が起きている?」
東京アートポイント計画は、各地域や社会的テーマに寄り添いながら活動を重ね、東京の多様な魅力を創造していくことを目指しています。だからこそ、年度ごとのプログラムの成功だけでなく、計画的な事業運営を通した「成長」も求められ、活動を続ければ続けるほど、課題や挑戦も大きくなっていきます。
プロジェクト事務局も悩みますが、彼らに伴走するアーツカウンシル東京のプログラムオフィサーも試行錯誤の連続。それでも、今回のキックオフ会のような場を通じ、各現場の知恵を共有しながら成長につなげられるのは、東京アートポイント計画ならではかもしれません。
これからも最新情報は、アーツカウンシル東京の公式ウェブサイトで随時お届けしていきます。どうぞお楽しみに。そして、プロジェクトとチームの成長を見守っていただければ幸いです。
▽東京アートポイント計画とは
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/what-we-do/artpoint-concept/
▽平成27年度の東京アートポイント計画
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/what-we-do/creation/hubs/