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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

東京アートポイント計画通信

東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。

2013/08/23

大内POレポート 東京、ひろい。(4)

POレポート4回目。まだまだ暑いですね。「経験したことのない」と表現される熱波のもと、この1ヶ月は上野公園の現場に通っています。日比野克彦さん監修の2020年オリンピック・パラリンピック競技大会東京招致応援プログラム、「V Colors – Go to 2020」。公園の来場者の方々とワークショップで制作した5色のみこしを8月30日まで上野公園の動物園前交番向かいの広場で展示しています。8月31日には公園内を練り歩きます。

今回のプログラムは東京アートポイント計画としてNPOとの共催で展開するものではなく、事業遂行型の特殊な案件。6月半ばに企画が立ち上がり、急ピッチで現場が作り上げられていきました。そんな中でも、東京アートポイント計画が担当として取り組む以上、「かかわり」を生み出すプログラムにデザインしていくことを重視しています。

まずは、「ワークショップ参加者」とのかかわり。通りかかる公園来場者の方々へお声がけし、参加を促します。参加者は5色の花を作り、自身で球体に結びつけます。花作りは誰でも参加できる簡単な手作業。こどもから高齢者まで、または外国人の方も10分程度で仕上げていきます。8月10日から18日までの9日間で約2300名の方々にご参加いただきました。

次に、東京都美術館のアートコミュニケータ「とびラー」とのかかわり。初日である8月10日に行なわれたとびらプロジェクトの「とびらステーション:「アーティストが誰かと作品をつくる意味」」というプログラムの一環として、花作りワークショップのファシリテーターをしていただきました。一方通行の「教える」ではなく、会話や所作を通して参加者同士が「教え合う」風土を現場につくる。力むことなく自然にあたれているのがさすがの「とびラー」さんたちでした。終了後も積極的に現場の改善点が次々に発表され、よい立ち上げ日となりました。

そして、東京藝術大学の「学生」とのかかわり。日比野教授からのお題「球体のみこしに色をイメージしたものを装飾する」に頭を悩ませ、試行錯誤が続きましたが、ワークショップ最終日の8月18日、70本の竹箒を素材に見事に5つの球体を動物へと変貌させました。さすがの「芸大生」さんたち。今日も展示を見てきましたが、通りかかるこどもたちのハートをガッチリつかんでいました。どの色がなんの動物か、ぜひ会場で目撃してください。

8月31日の練り歩きはどなたでもご参加いただけますのでぜひ、14時より少し前に会場までお集まりください。展示は9月1日以降、駒沢オリンピック公園総合運動場へ会場を移して9月7日(開催地決定日!)まで続きます。今月は夏休みもありブログの定期アップ日(10日)より遅れてしまいましたが、来月のアップ日には開催地は決まっているのです。

VC

東京アートポイント計画 プログラムオフィサー 大内伸輔

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