Tokyo Art Research Lab(TARL)
Tokyo Art Research Lab は、アートプロジェクトの担い手のためのプラットフォームです。時代に応答したアートプロジェクトをつくる学びの場と、現場の課題やこれから必要な技術について考える研究・開発を「東京アートポイント計画」と連携して行っています。
2018/07/20
【参加者募集】「つくる力」を身につける。アートプロジェクトを学ぶ新プログラム ――2018年度 TARL「思考と技術と対話の学校」のポイント(1)
655名の幅広い人が学んできた「思考と技術と対話の学校」、今年度も開講します!
Tokyo Art Research Lab「思考と技術と対話の学校」で、2018年度の参加者募集がスタートしました。
開校から5年目を迎えた「思考と技術と対話の学校」は、学生から社会人、初心者から実践者まで、幅広い人が学び、出会い、繋がる、学びの場。東京アートポイント計画とも連動し、これまでにのべ655名が受講しています。
最近では、全国各地で社会人向けのアート系スクールプログラムが増えましたが、「思考と技術と対話の学校」は、開校当初より「アートプロジェクトを専門とするマネージャー(企画運営する人、事務局)」の育成に注力し、対話を通して考え続けることを大切にしています。
そして、今年度は特に、「つくる」に立ち戻ることを目指したプログラムを展開。
なぜ「つくる」をテーマに掲げ、どんな「学び」を企画しているのか? 2018年度のラインナップをご紹介しつつ、これから3回にかけてブログ記事でご紹介します。
■「つくる」筋力を鍛える「東京プロジェクトスタディ」
今年度の新設プログラムは、アートプロジェクトを巡る“スタディ”(勉強、調査、研究、試作)に取り組む「東京プロジェクトスタディ」。参加者とナビゲーターがチームを組み、“東京で何かを「つくる」としたら”という投げかけのもと、リサーチや実験を繰り返す試みです。ナビゲーターとして迎えるのは、アーティスト、ディレクター、プロジェクトの事務局など、アートプロジェクトの最前線で活躍する、5組の「つくり手」の方々です。
アートプロジェクトを企画する以前の「気になること」「リサーチ」「つくり方」「表現」に踏み込み、「つくる」ための筋力を鍛える実践型の試み。チームごとに掲げるユニークなテーマにも注目です。詳しい内容は次回のブログ記事でご紹介します!
「東京プロジェクトスタディ」では、第一線で活躍するナビゲーターとともに、教室を飛び出し「つくる」ことに挑戦。(写真は昨年度の授業で、アートプロジェクト「TERATOTERA」の現場をフィールドワークした際の様子)
■「つくる」基礎を固める「レクチャー」「ディスカッション」
実践型の「スタディ」の他、「レクチャー」(3回セットの講座)や「ディスカッション」(単発講座)も随時開講します。
なぜ、まちなかでアートを展開するのか。この社会に必要な表現とは何か。現状を問い直し、アートプロジェクトの根本を確認し、一人ひとりが言語化する。アートプロジェクトにまつわる概論・歴史・運営を学んだり、他分野の専門家とディスカッションする機会を提供します。
ラインアップは随時公開予定。現在は、第1弾のレクチャーとして「徹底解体!アートプロジェクト」(ナビゲーター:美術家・北澤潤、プログラムオフィサー・佐藤李青)の募集中です。ぜひご覧ください。
各分野の専門家から学び、それぞれの思考を深めます。
■アートプロジェクトの未来と学びを繋ぐ。2020年より先の創造性のために
今回、「思考と技術と対話の学校」の各プログラムを企画しているのは、わたしたち、東京アートポイント計画のプログラムオフィサーです。
プログラムオフィサーは、アートプロジェクトの立ち上げから事業終了まで伴走する専門職。その活動を通してここ数年、特に「本当に“新しい”企画をつくる難しさ」を痛感してきました。それは、アートプロジェクトが一般化して「一定の型」が出来たからかもしれませんし、2020年に向けて増加する文化プログラムの現場は「やることに精一杯」だからかもしれません。
自分たちも含め、もっと「つくる力」をつけないと。「つくる姿勢」を持たないと。
そんな考えから、今回の「思考と技術と対話の学校」企画をお届けしています。
2020年より先の東京のために、不確かで、実験的で、新しいものに挑戦する創造性を、改めて鍛えていきたいと思います。ぜひ、一緒に学びましょう。
企画運営を担う、アーツカウンシル東京 プログラムオフィサーチーム。ぜひ一緒に学びましょう!
*詳細・お申込みはこちらから
・Tokyo Art Research Lab「思考と技術と対話の学校」
・【参加者募集】東京プロジェクトスタディ
・【参加者募集】東京プロジェクトスタディ 説明会
・【参加者募集】レクチャー1「徹底解体!アートプロジェクト」