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東京アートポイント計画通信

東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。

2018/07/30

500年かけて、これからの「common」をつくる―Artpoint Letterより

東京アートポイント計画では、毎月1回メールニュース「Artpoint Letter」を配信しています。

2018年7月号のメールニュースより、プログラムオフィサー・嘉原妙の記事をご紹介します。


「500年」と聞いて、みなさんは何を連想しますか。

昨年の12月、東京都町田市の忠生(ただお)という地域で新たなプロジェクトが始まりました。「500年のcommonを考えるプロジェクト『YATO』」です。

プロジェクト名の「YATO」は、「谷戸」という丘陵地が侵食されて形成された谷状の地形、その土地に根ざす農業や生態系を指すことばが由来です。忠生地域には簗田寺というお寺があり、その周辺地域では、歴史を辿っていくと500年ごとに歴史的な変化が起こっていたそうです。お寺も500年前は浄土宗、さらにその500年前(つまり1000年前)は真言宗だったり。またさらに、その500年前の縄文人の暮らしの跡も見つかっています。

では、これから500年後はどうなっていくのか。本プロジェクトの代表の齋藤紘良さんは、以下のようなメッセージを記しています。

“500年後ももしかすると、私たちの想像を超えるような変化があるかもしれません。今はちょうどその間の渓谷にいるような気分です。

500年後、おそらく私はこの世にはいないと思いますが、これから先の500年に向かって、この忠生地域に関係する人と人とのつながりのあり方=「common」を模索してゆきたい。そして、その過程を記録して世代の伝承を繰り返しながら、この地域独特の「common」を育んでいけたら面白いと思いプロジェクトを立ち上げました。”

(500年のcommonを考えるプロジェクト「YATO」公式ウェブサイトより抜粋)

現在、「YATO」では、長い年月をかけて積層されてきた土地の歴史や物語、性質を知ろうと、音楽家、映像作家、影絵師、編集者、デザイナーなど様々な得意技をもった人々が集まりチームを作って動き出しています。リサーチで出合った忠生の風景や物語を伝え継いでいくための実験も始まっていたりと、今後の展開も目が離せません。今後の活動は、公式ウェブサイトでご案内していきますので、楽しみにしていてください。

最後に、取り組みの一つ「YATOの縁日」をご紹介します。
地域やお寺の年中行事を参考にしながら、新しいつながりの場をつくり出そうという試みで、忠生に暮らす人々と協力しながら準備を進めています。

▼「YATOの縁日」
日時:2018年8月10日(金)16:00〜19:00
場所:簗田寺(東京都町田市忠生2丁目5−33)「山崎小学校前」バス停下車徒歩5分
料金:無料(縁日の屋台は有料)
詳細はこちら

かつてこの地域で子供たちが遊んでいた竹細工を用いたワークショップや、縁日の定番のかき氷などの屋台が出店。また夜には、忠生地域の昔話が散りばめられた影絵やミニライブも開催されます。

500年の時間に想いを馳せながら、夏の夕暮れのひとときを楽しんでみませんか。

500年のcommonを考えるプロジェクト「YATO」公式ウェブサイト

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