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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

現場に行ってみた!! 宮本篇

東京文化発信プロジェクトが行う様々なプログラムにライターの宮本が出向き、現場からお伝えします。アート、音楽、舞台、地域プロジェクト etc… 文化は会議室ではなく、現場で生まれている!

2015/03/09

【東京発・伝統WA感動】 キッズ伝統芸能体験のお稽古に潜入!~尺八・日本舞踊編~

東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が、世界に誇るべき日本の伝統芸能・文化を国内外へ広く発信することを目的として実施している事業「東京発・伝統WA感動」。様々なプログラムが行われる中、子供たちに日本が大切にしてきた伝統芸能を伝え、その心を継承することを目的としたプログラムが今年度で7年目を迎える「キッズ伝統芸能体験」です。

「キッズ伝統芸能体験」は、全部で17コース。「能楽(謡・仕舞、狂言)」「長唄(三味線、長唄囃子)」「三曲(箏曲、尺八)」「日本舞踊」4つのジャンルから好きなコースを選び、小学生から高校生までが一流の芸術家の直接指導の下、数か月にわたりお稽古を重ね、その成果をプロも使用する舞台で披露します。

前回は、昨年12月「能楽(謡・仕舞、狂言)」のお稽古を見学しました。 (その時の模様はこちら)
「キッズ伝統芸能体験」お稽古潜入2回目となる今回は、2月8日(日)芸能花伝舎で行われた「尺八」「日本舞踊」の11回目のお稽古に行ってきました!

●三曲(尺八)

江戸時代初期から「箏(こと)」、「三味線(しゃみせん)」、「尺八(しゃくはち)」は、庶民の間でお稽古事として親しまれてきました。これらの楽器で合奏して楽しむ習慣があり、その音楽を総称して「三曲(さんきょく)」といいます。「尺八」は現在でも民謡の伴奏などに用いられるなど、とても身近にある伝統楽器です。

この日は、小学4年生~中学2年生が参加するクラスを見学。プロの講師による指導の下、1時間みっちりお稽古します。お稽古のはじまりは挨拶から。技術の習得だけではなく、礼儀作法や立ち居振る舞いなどの学びも重視しているのが「キッズ伝統芸能体験」の大きな特徴です。あらゆる方向から、日本の伝統を子供たちに体感してもらうべく、講師の皆さんも真剣に子供たちと向き合います。

挨拶の後は早速練習へ。まずは、ひとつの音を長く鳴らし続ける”ロングトーン”の練習から。とても単純に思えるロングトーンの練習ですが、これが尺八の音作りには欠かせないものなのです。音を出すだけでも実はとても大変。お稽古を重ねてきた子供たちでも最初は悪戦苦闘。
しかし飲みこみの早い子供たち!あっという間に感覚を思い出し、音を奏で始めます。


先生の指揮に合わせ、全員で演奏。


その後は、しっかりと体でリズムをとり、息継ぎのタイミングをはかりながら、
一人ずつ順に吹いていきます。尺八は指の動きも重要です。


お稽古では、練習用の尺八を使用しています。

後半は、発表会に向けて課題曲の「合竹の賦(あいたけのふ)」(唯是震一 作曲)の練習です。
2つのパートに分かれ、合奏します。


尺八の楽譜は縦書き。四角のマスひとつが一小節を表しています。右側から縦に譜面を読みます。

講師の先生が何度もおっしゃっていたのは、技術よりも気持ちが大事だということです。
「音が出ていなくても気持ちで吹く」。「いい音が出た時に続けて練習する」 。
その時の思いが音となり、聴く人に伝わると子供たちに話しました。

最後は、本番さながら保護者の方を向いて、発表会のように譜面台の前に立ち、演奏しました。
発表会で、どんな音を奏でてくれるか楽しみです。

●日本舞踊
江戸時代から300年余りの歴史を持つ「日本舞踊」。
見学した回には、小学3~4年生が参加。プロの講師3人が丁寧にお稽古をつけていきます。


「日本舞踊」は様々な人物や風景を三味線音楽等に合わせ、踊りで表現します。
表情、姿勢、仕種、振る舞い。繊細な動きが特徴です。

「むすんでひらいて」で基礎練習をした後、発表会の課題曲「藤娘」の練習へ。
日本舞踊で最も人気のある曲の世界観を子供たちが踊りで表現します。

着物の袖をつまむ動作も、日本舞踊の特徴のひとつ。


激しいステップも多く、ストリートダンスも真っ青の迫力!

発表会ではプロの演奏が子供たちの踊りに華を添えます。
どんな舞台が見られるのかとても楽しみですね。

数か月に及ぶお稽古もいよいよ終盤。3月の発表会まであとわずか。
子供たちの練習の成果やいかに!?

[ キッズ伝統芸能体験発表会 ]
キッズ発表A4チラシ1204

一流の芸術家に学んだ子供たちの発表会。そして講師による本格的なプロの舞台。
“普通じゃない発表会”、ぜひあなたも体感してください。

※コースによって発表会の日程、場所が違いますのでご確認ください。
※3月27日(金)第1部、第2部は観覧当日受付あり。
http://www.geidankyo.or.jp/kids-dento/

●能楽   ※観覧受付終了
平成27年3月15日(日)13:00~17:00(12:30開場) 
会場:宝生能楽堂
発表:狂言(大蔵流)、謡・仕舞(宝生流)
プロ実演:狂言(大蔵流)、舞囃子(宝生流)

●長唄・三曲・日本舞踊 第1部  
※観覧当日受付あり。ただし、先着順のため、満席の際はご入場いただけませんので予めご了承ください。
平成27年3月27日(金)10:30~13:00(10:00開場) 
会場:浅草公会堂
発表:三味線[中学年以上]、長唄囃子〔篠笛〕、三味線[修了生]、箏曲[低学年]、尺八、箏曲[修了生]、
日本舞踊[中学年以上C]、日本舞踊[修了生]
プロ実演:箏曲(生田流)・尺八、長唄〔唄・三味線・囃子〕

●長唄・三曲・日本舞踊 第2部  
※観覧当日受付あり。ただし、先着順のため、満席の際はご入場いただけませんので予めご了承ください。
平成27年3月27日(金)14:30~17:00(14:00開場) 
会場:浅草公会堂
発表:長唄囃子〔小鼓・大鼓・太鼓〕、三味線[低学年]、三味線[ユース]、箏曲[中学年以上]、
箏曲[ユース]、日本舞踊[中学年以上D]、日本舞踊[低学年]、日本舞踊[ユース]
プロ実演:箏曲(山田流)、日本舞踊

※ご案内:元NHKアナウンサー 葛西聖司さん

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