アーツカウンシル東京は、東京都との共催事業として、岩手・宮城・福島の3県を対象に2011年からArt Support Tohoku-Tokyo（東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業）を継続的に実施しています。

今年は2011年3月11日の東日本大震災から10年目。Art Support Tohoku-Tokyoでは、この10年という時間のなかで育まれてきた、さまざまな経験や技術を振り返り、未来に受け渡すための企画をはじめます。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界中が変わりゆくなか、いくつかの取り組みを通して、東北にこころを寄せてきた人たちとともに、いまとこれからについて考えていきます。

6月27日から、まずは以下の3つの企画をスタートします。

■「10年目の手記」を募集します（6/27受付開始）

東日本大震災にまつわる「忘れられない」「忘れたくない」「覚えていたい」出来事を綴った手記を募集します。震災を体験した人も、すこし遠いと感じている人も、いまの想いを書いてみませんか？

字数は1,200字以内。どなたでもご応募いただけます。特別選考委員には民話採訪者／みやぎ民話の会の小野和子さんをお迎えし、「10年目の手記」プロジェクトメンバーの瀬尾夏美（アーティスト／一般社団法人NOOK）、中村大地（作家、演出家／屋根裏ハイツ主宰）、高森順子（社会心理学者／阪神大震災を記録しつづける会）が手記を読ませていただきます。

そして、「10年目をきくラジオ モノノーク」での朗読（月１本程度）、ウェブサイト『Art Support Tohoku-Tokyo 2011→2021』（月8本程度）へ掲載します。手記の朗読は中村大地が演出した俳優が行い、テキストはウェブサイトに小野和子さんのコメント付きで掲載します。

受付は6月27日に開始します。詳しくはこちらをご確認の上、ご応募ください。

■「10年目をきくラジオ　モノノーク」をはじめます（6/27配信開始）

震災後に生まれた知恵や技術などが“声”となって交差するオンラインのラジオプログラムを配信します。朗読や音楽、ゲストへのインタビュー、みなさんからのお便りなどを通して、震災から“10年目のいま”に耳をすませます。

パーソナリティは、仙台を拠点に活動する瀬尾夏美（アーティスト／NOOK）と桃生和成（Granny Rideto）、番組構成は中村大地（作家、演出家／屋根裏ハイツ主宰）が務めます。初回は6月27日21時からYouTubeにてライブ配信予定です。

番組ではお便りを募集しています。好きなうた、お気に入りの詩、影響を受けた本、大切な絵、つい気になってしまう誰かの行為や習慣など、何でも構いません。みなさんが“日常のちょっとしたとき”に頼りにしている“誰かの表現（のようなもの）”にエピソードを添えて、ぜひレコメンド（=推薦）してください。番組内「わたしのレコメンど！」にてご紹介させていただきます。

詳しくはこちらをご覧ください。

■ウェブサイト『Art Support Tohoku-Tokyo2011→2020』をオープンします！（6/27公開予定）

Art Support Tohoku-Tokyoの公式ウェブサイトを『Art Support Tohoku-Tokyo 2011→2021』にリニューアルします。「10年目の手記」の掲載や「10年目をきくラジオ モノノーク」のアーカイブ配信に加え、寄稿やリレー日記など、さまざまなコンテンツを更新していきます。

震災後の経験を未来につなげるメディアとして、この先もこれまで各地で育まれてきた関係性が続いていくように、2020年6月から2021年3月11日まで、人に出会い、声と向き合い、土地の風景と出会い直す場をつくります。リニューアルは6月27日予定です。

これからはじまる「10年目の活動」に、ぜひご注目ください！
どうぞよろしくお願いいたします。