現代美術シーンを代表する作家であり、繊細かつダイナミックな作品を次々と発表している現代美術家の大巻伸嗣。その一方で、2011年から東京都足立区を舞台に、市民の方々と共に継続して作品づくりに取り組んでいることをご存じでしょうか?
そのメインとなるプロジェクト名は「Memorial Rebirth 千住(通称:メモリバ)」。
無数のシャボン玉で見慣れたまちを一瞬にして光の風景へと変貌させるアートパフォーマンス「Memorial Rebirth」は、2008年の横浜トリエンナーレを皮切りに国内のみならず世界で実施されている大巻さんの代表作の1つですが、特定の地域で市民とともに10年も続け、今や約200人が関わるムーブメントになっているのは、足立区・千住地域から始まった千住のメモリバだけです。
いったい、大巻さんはなぜ、足立区という地域にこだわって作品を作り続けているのでしょうか?
まちに暮らす人々は、突如やってきた「アート」をいかに受け止め、なぜ関わっているのでしょうか?
アートによって、まちやまちの人々にどんな化学反応が起きているのでしょうか?
この不思議をひも解く対談相手として、アーティストとして国際的に活躍したのちに地域での活動をスタートさせた、NPO法人BEPPU PROJECT代表理事の山出淳也さんをお迎えします。今回は「第33回 国民文化祭・おおいた2018」において、大分県日田市に大巻さんの作品を招聘し、市民とともに作品展示を実現させた際のできごとからお話しいただきます。さらに、両プロジェクトに欠かせない市民運営メンバーの皆さんも登場予定。今だから言えるホンネも聞けるかも?!
「アートなんてわかんねぇ!」という声がリアルに飛び交う地域の中で、大巻さんそして山出さんは、アーティストとしていったい「地域」に何を見出し、関わり続けているのか。
アートがまちに入り込むことのおもしろさを、存分に語り合いましょう。
大巻伸嗣
1971 年岐阜県生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科教授。アジアパシフィックトリエンナーレや横浜トリエンナーレ2008、エルメス セーヴル店(パリ)、アジアンアートビエンナーレなど世界中の芸術祭や美術館・ギャラリーでの展覧会に参加している。展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックな作品《Liminal Air》《Memorial Rebirth》《Echoes》を発表している。
http://www.shinjiohmaki.net
山出淳也
1970年生まれ。NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事/アーティスト。文化庁在外研修員としてパリに滞在(2002~04)。アーティストとして国際的に活躍した後、2004年に帰国。2005年にBEPPU PROJECTを立ち上げ現在にいたる。
混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー(2009~)/第33回国民文化祭・おおいた 市町村事業 アドバイザー/文化庁 審議会 文化政策部会 委員(第14期~16期)/グッドデザイン賞 審査委員(2019年~)/山口ゆめ回廊博覧会コンダクター(2019年~)/平成20年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(芸術振興部門)
進行:森司(アーツカウンシル東京 東京アートポイント計画 ディレクター)
解説:熊倉純子(東京藝術大学教授/音まち千住の縁プロデューサー)
特別ゲスト:千住のメモリバを支える市民チーム「大巻電機K.K.」の皆さん、「水郷ひた芸術文化祭2018」市民スタッフ
音まちYouTube Channelからライブ配信
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無料(通信料はご負担ください)
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」事務局
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