静岡県舞台芸術センター(SPAC)や新作歌舞伎など舞台音楽家として活躍する棚川寛子氏を迎え、音楽と戯曲(言葉)を融合させながら、様々なバックグラウンドの人とともに創作活動を行うためのエッセンスを学びます。
参加者たちが抱えている様々な問題や課題に寄り添いながら、どうしたら参加者が音楽を楽しめるようになるのか、音楽をやるための素地をどのように用意するのか、誰もが参加できる(場に関わる)ための「余白」をどう作るのかを考えていきます。
近年、障害者芸術に関する法整備が進むなど、アートが持つ包摂性に着目した活動への関心や需要が高まっています。
東京文化会館では、より質の高い社会包摂的なアート活動を展開できる人材を育成するため、プロの音楽家を対象にした実践的で理論的なトレーニングを行います。
前半
台本(戯曲)=楽譜
・子供や市民劇、特別支援学級、学芸会、児童養護施設などの事例紹介
・みんなのよりどころになる物語・台本・戯曲を一緒につくるためのヒント
・音楽を一緒にやる前に何を準備すべきか
後半
演劇と音楽、セリフと音楽
・『アンティゴネ』の事例から音楽と芝居を考える
・俳優とリズムトレーニングに挑戦しよう
・セリフにあわせて音楽を創作してみよう
※同一プログラムを2日間実施いたします。いずれか1日をお選びください。
※大幅な遅刻、一部だけのご参加はご遠慮ください。
※活動しやすい服装・靴でご参加ください。
棚川寛子(舞台音楽家)
“楽譜の読み書きが出来ない舞台音楽家”。静岡県在住。演劇作品の音楽作曲のほか、劇中で演奏する俳優指導も行う。静岡県舞台芸術センター(SPAC)制作 2014年『マハーバーラタ』(フランスアヴィニョン演劇祭正式招聘作品)、2017年『アンティゴネ』、2018年『Révélation 顕れ』(フランス・コリーヌ国立劇場委嘱作品)等の音楽を担当。また、2017年には尾上菊之助主演の新作歌舞伎『極付印度伝マハーバーラタ戦記』の音楽を担当するなど、ジャンルを超えた作風は定評がある。小中学校、特別支援学校、児童養護施設等におけるワークショップや作品作り、ポータブルな本格演劇「テーブルシアター」での活動も展開。正規の音楽教育を受けてないにもかかわらず、この分野でのアウトサイダーアーティストとも言える稀有な存在である。
オーケストラ楽団員、プロの音楽家、ワークショップ・リーダー、音楽ファシリテーターなどすでにプロフェッショナルとして活動の場を持っている方。
各日12名程度(事前申込制、先着順)
1,100円(当日支払い)
専用申込フォームよりお申込みください。
受付期間
2021年9月20日(月・祝)~11月12日(金)
※先着順。定員になり次第、受付終了。
【注意事項】
※記録のための撮影および録画を行います。撮影した写真・動画は東京文化会館の報告書や広報物、SNS等で使用されます。予めご了承ください。
※やむを得ない事情により、内容が変更になる場合がございますので予めご了承ください。
東京文化会館 事業係
TEL:03-3828-2111(代表)
2021年11月19日(金)13:00~18:00(受付12:30開始)
2021年11月25日(木)13:00~18:00(受付12:30開始)