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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

東京アートポイント計画通信

東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。

2016/12/09

東京アートポイント計画のプログラムオフィサーを募集中。「アートプロジェクト×まち」の仕組みをつくる仕事とは?

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東京アートポイント計画+Tokyo Art Research Labメンバー

アーツカウンシル東京の事業推進室事業調整課で、新規職員の採用募集がはじまりました。「東京アートポイント計画/Tokyo Art Research Lab」「TURN」を担当するプログラムオフィサー(以下、「PO」)を募集しています。

▼職員の採用情報/応募方法について(2017年1月31日必着)
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/news/16462/

中間支援の立場で働くPOの仕事は、なかなか見え難いもの。そこで今回は、東京アートポイント計画のPOの実際の仕事について、現役POにインタビューしてまとめた内容をお届けします。「このチームで働きたい!」という方のご応募をお待ちしています。

東京アートポイント計画のPOとは、どんな仕事?

―アートプロジェクトに伴走する中間支援職

POとは、一般的には研究機関やシンクタンク、財団などにおいて、プログラムの運営管理を行う職種。アーツカウンシル東京の「東京アートポイント計画」事業においては、共催している13件のアートプロジェクト(※1)に伴走し、行政(東京都)と共催団体(NPO)の間に立ち、調整や支援をする中間支援職です(※2)。

※1:2016年度、東京アートポイント計画でNPOと開催しているアートプロジェクトは13件。事業ラインアップは毎年少しずつ入れ替わります。
※2:東京アートポイント計画の詳細については、パンフレット(PDF)をご覧ください。また、美術手帖の「ART&DESIGNの仕事」インタビューでもPOの仕事を詳しく紹介いただいています。

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プログラム当日、現場立ち合い中。事務局と連携をとりながら、確認やサポートをするのも仕事。(写真右:PO嘉原)

具体的にはどんな「中間支援」をしている?

中間支援で扱う対象は、大きく分けると2つあります。

●アートプロジェクトの現場との調整・支援

東京アートポイント計画のミッションのひとつは、アートプロジェクトの運営を通して、その担い手となるチーム(事務局)を育てることです。事務局内でうまく仕事が回っていくように、チームビルディング、役割分担、組織強化への提案から、企画書や広報チラシ案のブラッシュアップサポート、事前調整が必要なことのレクチャーまで。公共事業として実施する上で、遵守するべきルールの示唆、事業会計やリスクマネジメントのサポートなども大事な役割です。各プロジェクトの事務局とはメールや電話で頻繁にやり取りをしつつ、プログラム開催の際には現場で立ち合います。

●公共文化事業としてのフレームづくり

NPOと共催で年間を通したアートプロジェクトを実施する文化事業の仕組みは、東京アートポイント計画が始動した2009年に立ち上がったもの。まだ新しい制度なので、東京都とともに予算計画から実施の方法、評価の仕組みまで毎年見直しをかけています。たとえば、人材を育成している「Tokyo Art Research Lab」も、現場からの必要性に応えて生まれた事業フレームのひとつです。

POはアートプロジェクトを実施していくための制度づくりにも関わる仕事です。

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仕事にどんな意義を感じている?

POによって感じている意義や、モチベーションは様々ですが、次の3つが共通していました。

●2020年の先に人と活動を残す

2020年に向け、東京というまちはハードもソフトも大きく更新されつつあります。東京アートポイント計画では、アートプロジェクトを通してまちに華やぎをつくる一方で、2020年より先の東京に向けた日常的な(どちらかというと地味な)文化活動の礎をつくろうとしています。一時的な実行組織ではなく、様々なNPOと共催で事業を推進しているのは、人と活動を東京にしっかり残していきたいから。まちに暮らす人たちとつくりあげるアートプロジェクトは、日常の豊かさを育みます。

●新しい芸術文化領域を開拓する

アートプロジェクトは、芸術文化分野ではまだまだ新しい活動。公共文化事業の中で仕組みをつくることは、新しい芸術文化領域をつくることでもあります。アートに関わる専門家、実践者とともに、新しい領域を開拓する貴重な機会に立ち会えます。

●東京の多様な姿を明らかにしていく

「東京」はとても多様なまち。下町、郊外、島、山間部。エリアごとにまったく違う顔を持つこのまちでは、アートプロジェクトの姿やテーマもまた多様です。その違いに寄り添うことで、ただ暮らしているだけでは見えない、東京の姿に触れられます。

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POは、アートプロジェクトの舞台裏に寄り添う仕事です。たくさんの人が関わるまちなかの活動のより良い形を目指して。(写真:アートアクセスあだち 音まち千住の縁『大巻伸嗣 Memorial Rebirth 千住 2015 足立市場』

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瀬戸内国際芸術祭2016にて。様々な地域のアートプロジェクトの調査も行っています。(写真左:ディレクター森 / 右:PO大内)

どんな人がPOに向いている?

1)協調性がある人

チームワークがとても重要な職場です。どんなプログラムも2人1組担当が基本で、ホウレンソウのスピードが求められます。その分、フォロー体制もしっかりしています。

2)対話を丁寧に重ねられる人

行政やアートの現場、アーティスト、専門家など異なる立場の人の間に立つので、柔軟に判断し、ときには言葉を翻訳し、丁寧に対話する姿勢は欠かせません。

3)根気強い人

事務作業や関係部署との調整事も多く、コツコツとデスクワークを進める根気強さは必要です。特に通年業務としての会計チェックは、数字が苦手な方には少し辛いかもしれません…。ただ、繰り返すことで少しずつ慣れていく仕事ではあります。

4)サポート役に回れる人

POはアートプロジェクトの現場の裏方のさらに裏方。表舞台に出ることは少ないです。プレイヤーを支えることにやりがいを見いだす力も重要です。

5)「アートプロジェクト×まち」の環境をつくりたい人

もちろん、大前提として、日常に寄り添うアートプロジェクトの活動を「公共の立場で推進していきたい、支えていきたい」という意思こそが欠かせません。

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TARL「『幸せな現場づくり』のための研究会」の様子。専門家とともにアートプロジェクトの未来に必要な知見の研究・開発も進めています。(写真中左:PO坂本)

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情報発信イベント「ART POINT MEETING」で、事業紹介をする様子。アートプロジェクトに寄り添い、そこで生まれている価値を伝えるのも仕事です。(写真右:PO上地)

どんなメンバーでチームを組んでいる?

―異なる背景を持つ、7名のPO+ディレクター

東京アートポイント計画とTokyo Art Research Labを動かすチーム(アーツカウンシル東京 事業推進室 事業調整課 事業調整係)は、現在8名。20代後半~30代の男性2名・女性5名のPO、そしてディレクターでチームを組んでいます。

在籍しているのは、アートやアートプロジェクトの現場で働いてきた人、文化に関わる中間支援組織で働いてきた人、文化政策の研究をしてきた人、企業広報として働いてきた人など。芸術文化関係の経験を活かしていたり、何かしらの専門領域を持っているメンバーが働いています(※3)。

※3:詳しくは、PO勉強会のメンバー紹介をご覧ください。
PO勉強会ノート#01 上地里佳「よそ者と地域のモヤモヤ」、佐藤李青「つくるにまつわる3つの問い」
PO勉強会ノート#02 芦部玲奈「サポーター組織のつくりかた」、嘉原妙「最も過酷で感動的な現場」
PO勉強会ノート#03 大内伸輔「アートポイント誕生前夜」、中田一会「アートとマーケティングは水と油?」

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それぞれ5~8プログラムを担当しているので、情報共有が欠かせません。悩んだらすぐに誰かに相談し、話し合いながら方法を探るフラットなチームです。

東京の文化的な未来に向けて

―環境を整え、状況を変え、新しい方法を探る仕事

たとえば今、アートプロジェクトの現場にいて、問題意識を感じていて、状況や環境を変えたいと思っている方。まちや文化に関わる領域で自分の職能を活かした仕組みづくりに取り組みたい方。そんな方には、きっとヒントが見つかる仕事です。

わたしたちのチームでよく話題になるのは、「アートプロジェクト×まち」における「環境を整える」「状況を変える」「新しい方法を探る」「領域をつくる」こと。公共事業として瞬発力を伴う動きは難しいですが、中長期的な視点でまちなかでの文化活動=アートプロジェクトが機能していくように整えることはできます。

現場の言葉、公共の言葉、社会の言葉を身につけ、多様な人の間で対話しながら、東京の文化的な明日をつくりませんか。中間支援の仕事に希望を持って挑める方のご応募をお待ちしています。

▼職員の採用情報/応募方法について(2017年1月31日必着)
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/news/16462/


*東京アートポイント計画からのご案内

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