「ここは自分の‘Home’だ」という感覚は、何によってもたらされているのでしょうか。
それは、他者や生き物やモノと関わりながら暮らしを営む中で、芽生えるものかもしれません。
一方で、関係性の変化や予期せぬ出来事によって、その感覚が失われることもありえます。
そのように考えると、「自分の‘Home’」という感覚は、確かさと不確かさの間で揺れ動く、変化と可能性に満ちたものと言えます。
東京は、全国の中で最も移動者数が多い流動的な都市です。進学、家族の事情、仕事、災害など、多様な理由により東京で暮らす人がいます。彼/彼女にとって、‘Home’とはどのような意味で、何によって成り立っているのでしょうか。さまざまな環境や条件の中、自分の‘Home’と感じられる工夫をして生き抜く人びとの日々の実践に着目します。このスタディでは、自分や他者にとっての‘Home’のありようを理解するための態度や方法を学び、映像作品(プロトタイプ)をつくります。
画像:東京の団地で暮らすビバスさん一家がネパールの祭り「ダサイン」を祝う様子(2016年10月11日)
撮影:大橋香奈
大橋香奈(映像エスノグラファー)
ゲスト:加藤文俊(社会学者/慶應義塾大学環境情報学部教授)、岩佐明彦(法政大学デザイン工学部建築学科教授/博士(工学)/一級建築士/専門:建築計画学)、冨永美保+伊藤孝仁(トミトアーキテクチャ/tomito architecture)、水野大二郎(デザインリサーチャー/京都工芸繊維大学KYOTO design lab特任教授)
記録:ジョイス・ラム(エディター)
スタディマネージャー:上地里佳(アーツカウンシル東京プログラムオフィサー)
・ゲストトーク
・ディスカッション
・実験
・フィールドワーク
・映像制作
・上映
・自分とは異なる価値観や考え方を持つ人びとの暮らし方を尊重し、学びたいひと
・他者の暮らし方について学び、映像で表現するための方法や態度について、実践しながら考えてみたいひと
・この「スタディ」を通して出会った人びとと協働して、映像作品(プロトタイプ)をつくることを想像するとワクワクするひと
・カメラ(もしくはカメラ機能付きのモバイル端末)とPCを持っていて、それらを使って作業できるひと(映像の撮影、編集経験がない方も歓迎します)
※活動日以外にも、フィールドワーク、記録の執筆や確認、動画編集作業などの時間が発生することがあります。
一般30,000円、学生20,000円/約6ヶ月
※フィールドワーク等の交通費は別途実費となります。
10名程度
8月17日(土)[イントロダクション]
ナビゲーターの「問い」の共有、参加者のバックグラウンド、動機、問題意識の共有
8月31日(土)、9月7日(土)、9月28日(土)[ゲストトーク+ディスカッション]
ナビゲーター&ゲスト講師による‘Home’のとらえ方について話を聞いて、ディスカッションする
10月5日(土)、10月26日(土)[実験する]
自分や他者の‘Home’のありようを調べ、表現するためのさまざまな方法を、ゲスト講師とともにワークショップ形式で実験的に学ぶ
11月2日(土)、11月16日(土)[フィールドワークする]
実験を通して学んだ方法を取り入れて、フィールドワークする
12月7日(土)、12月21日(土)[映像作品(プロトタイプ)をつくる]
フィールドワークで得られたデータや知見をもとに、映像作品をつくる
2020年1月11日(土)13:00~18:00[上映する]*
参加者の作品を上映して、対話する
*2020年1月11日(土)以降に、制作した映像作品(プロトタイプ)の上映会企画を参加者とともに行う予定です。
活動内容は現時点での予定で、状況に応じて変更する場合があります。
[共有会1・2]
11月10日(日)、2020年1月19日(日)
※共有会は全スタディ合同で開催します。
※日程は変更になる場合があります。
こちらの申込フォームよりお申し込みください。
申込締切
2019年7月21日(日)
選考スケジュール
2019年7月6日(土)13:00~15:00 説明会
(詳細・お申し込みはこちら)
2019年7月22日(月)~28日(日) 選考期間
※書類選考後にスカイプ・お電話にてご連絡させていただく場合があります。
2019年7月29日(月)~31日(水) 結果通知
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
事業推進室事業調整課事業調整係 TARL事務局
TEL:03-6256-8435(平日10:00~18:00)
E-mail:tarl@artscouncil-tokyo.jp
アーツカウンシル東京ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14-302[3331 Arts Chiyoda 3F])