アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

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ディスカッション4|記憶・記録を紡ぐことから、いまはどう映る?

4つの対話シリーズ

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • 講座・シンポジウム

見えないものを想像するために

社会状況や人の営み、時には自然災害によって移ろいゆく土地の風景。いま、私たちが目にする風景は、どのような出来事の変遷を経て、形成されてきたのでしょうか。それをなぞろうと、私ではない他者の記憶や記録というフィルター越しに風景を眺めなおしたとき、「いま」の捉えかたはどのように変容するのでしょうか。

今回のディスカッションでは、記録の少ない敗戦直後の東京の姿を探るため、米軍やアメリカ人個人によって撮影された写真を収集し、アメリカが見た“Tokyo”と日本人にとっての“東京”の差異に着目して研究を行ってきた佐藤洋一さんと、宮城県仙台を拠点に、東日本大震災後の東北沿岸を歩いたり、戦前戦後の記憶を持つ人やまちを訪ねたりしながら、そこで出会った風景やことばを記述することで土地の記憶を継承していく実践に取り組む瀬尾夏美さん、お二人をゲストにお招きします。

いま見ている風景や知っている出来事について、視点をずらしたり、他者の記憶やまなざしに出会うことで、私たちが生きる時代について考えることにつながりうるのか。史実からはこぼれ落ちてしまう暮らしやものごとを、どのように継承しうることができるのか。このような問いを抱えながら、お二人が重ねてきた実践、そこから生まれた問題意識や可能性についてお話を伺い、そのヒントを探ります。

ゲスト

佐藤洋一(都市史研究/早稲田大学社会科学総合学術院教授)
専攻は都市史。主な著書に『図説占領下の東京』(河出書房新社)『米軍が見た東京1945秋』(洋泉社)。占領期の東京についての研究に端を発し、近年は全米各地に所在する戦後アメリカ人が日本で撮影した写真を調査している。TOKYO LITTLE HOUSEのギャラリーでの企画展示『東京零年』ゲストキュレーター。

瀬尾夏美(アーティスト)
1988年東京都生まれ、宮城県在住。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。岩手県陸前高田市を拠点とした制作を経て、2015年、仙台市で一般社団法人NOOKを立ち上げる。現在は“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行う。著書に『あわいゆくころ――陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)がある。

モデレーター:上地里佳(アーツカウンシル東京プログラムオフィサー)

対象

アートプロジェクトにこれから関わりたいと思っている方、新たなプロジェクトのためのヒントを得たいと思っている方

参加費

無料

定員

25名(事前申込制/先着順)

申込方法

定員に達したため、お申し込みの受付は終了しました。

※当日受付の有無は、2月18日(火)18:00以降に、TARLウェブサイトおよびTARLのSNSでお知らせいたします。

申込締切
2020年2月18日(火)18:00まで

※締切日前に定員に達した場合、受付を終了します。
※定員まで余裕がある場合に限り、当日参加を受け付けます。
※お預かりした個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。

お問い合わせ

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
事業推進室事業調整課事業調整係
TEL:03-6256-8435(平日10:00~18:00)
E-mail:tarl@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

アーツカウンシル東京ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14-302[3331 Arts Chiyoda 3F])

チラシ

クレジット

主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京