自分たちの活動を誰かに伝えようとする時、世界中の誰もがアクセスできるWebサイトは情報発信のツールとして魅力的です。アートプロジェクトや展覧会の周知、アートNPOや文化施設の活動紹介、アーカイブの発信などにおいて、Webサイトの活用が選択肢として議論に上がることは多いのではないでしょうか。
しかし、実際にWebサイトをつくろうとした時、どこから考え始めたらいいのか、誰とどうつくるのか、予算はいくらあれば良いのかと、悩んでしまうことはありませんか? Webサイトをつくったはよいが、効果的に活用できているのか不安ということもあるかもしれません。さらには、SNSによる情報発信が主流となりつつある昨今、果たしてWebサイトは情報発信の最適なメディアといえるのでしょうか?
本スタディでは、「なぜいまWebサイトをつくるのか」という問いを起点に、Webサイトが得意なこと、苦手なことを探りつつ、これからの時代のアートプロジェクトや文化事業におけるWebサイトの可能性について探求します。情報発信のみならず、オンライン上でのプロジェクト実施や、プラットフォームの構築などプロジェクトデザインの視点もとり入れながら、型にはまらないWebサイト制作/活用のために考えるべきこと、知っておくべきことは何かを掘り下げていきます。
ワークショップやディスカッション、国内外の先進的な事例のリサーチ、ゲストによるレクチャーなどを通じて、これからの情報発信、あるいはWeb展開を伴うプロジェクトの戦略について、参加メンバーそれぞれが「指針/モノサシ」を獲得し、現場に活かしてゆくことを目標としています。
スタディでやること
・「なぜいまWebサイトをつくるのか」を考える
・Webサイトの“ユーザ”とはいったい誰なのか?を考える
・ソーシャルメディアとWebサイトの関係について考える
・紙を含むあらゆる情報媒体とWebサイトの関係を考える
スタディでやらないこと
・HTMLやJavaScriptなどプログラミング技術の鍛錬
・広告運用の方法など実務的なテクニックの学習
・先進的な事例についてのリサーチ
・ユーザについて考えるワークショップ
・これからのWebサイトについてのディスカッション
Webサイト/情報発信/インターネット/オンライン/ソーシャルメディア/アクセシビリティ
アートプロジェクトや文化事業の担い手の方で以下のいずれかに当てはまる方
・Webサイトをつくりたい/活用したいけれど、どこから始めたらよいかわからない
・Webサイトを活用したプロジェクトについて考えたい
・自身のプロジェクトの「これからの情報発信」について考えたい
・自分たちのプロジェクトに合った「型にはまらない」Webサイトづくりに挑戦したい
・プロジェクトの設計者として、Webサイト活用の可能性を広げたい
HTMLなどプログラミングの知識は不要です。
7名程度
一般9,000円、学生6,000円/約3ヶ月
2021年11月27日(土)10:15~13:15|第1回 なぜいまWebサイトについて考えるのか?
ガイダンス/自己紹介/ワークショップ
・仕事やプロジェクト、興味関心について紹介し合う
・スタディで考えてみたいことや悩みごとを共有する
・オンラインでのコミュニケーションツールを決める
2021年12月18日(土)10:15~13:15|第2回 あなたのWebサイトの「ユーザ」とは、いったい誰なのか?
・Webサイトのユーザについて具体的に想像する
・誰が対象となっていて、誰が対象とはならないのか考える
・それぞれの興味関心に合わせてリサーチをする(テーマはナビゲーターから発表)
2022年1月22日(土)10:15~13:15|第3回 リサーチの報告会・勉強会
・リサーチ結果の報告会
・国内外の参考事例をながめる
・ディスカッション、質疑応答
2022年1月26日(水)20:00~22:00|第4回 ゲストレクチャー
ゲスト:伊敷政英(Cocktailz)
アクセシビリティの観点から、Webサイトにおけるエクスクルージョン/インクルージョンについて考えます。
※開催時間が他の日と異なりますのでご注意ください。
2022年2月5日(土)10:15~13:15|第5回 「ユーザ」になりきって情報発信を考えよう & Webづくりのお悩み相談会
・あなたのプロジェクトとあなたのユーザが出会う場所を想像しよう
・お悩み相談会: Webサイトをどうやってつくる?
(例)自分たちでなんとかする場合とプロと一緒につくる場合の違いや、その進め方、ツールなど
2022年2月19日(土)10:15~13:15|第6回 自分の目指すWebサイトのあり方、報告会とディスカッション
・スタディを通して見えてきた「自分らしいWebサイトや、情報発信のあり方」を発表
・発表内容についてメンバー間で対話
・まとめ
公式ウェブサイトの申込フォームからお申し込みください。
申込締切
2021年11月15日(月)17:00
※応募者多数の場合は、書類選考があります。
※日程、内容は変更となる場合があります。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じて実施します。
※基本はオンライン開催です。状況に応じてROOM302(3331 Arts Chiyoda内)でのオフライン開催を設定する可能性あります(ただしその際はオンラインも併用しつつ開催予定)。
※各回、記録撮影を行います。当事業の運営・広報に使用される場合がありますので、予めご了承ください。
選考スケジュール
11月16日(火)~11月17日(水)選考/結果通知
11月17日(水)~11月22日(月)入金期間
※入金後、参加キャンセルによる返金には応じられません。ご了承ください。
萩原俊矢(ウェブディレクター)
運営(記録、リサーチ)
西山萌(編集者)
スタディマネージャー
坂本有理(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー/「思考と技術と対話の学校」校長 )、櫻井駿介(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
事業推進室事業調整課事業調整係 TARL事務局
TEL:03-6256-8435(平日10:00~18:00)
E-mail:tarl@artscouncil-tokyo.jp