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2020/12/04

「MOTサテライト2020 ハイファイブ-こころのこえ」開催のお知らせ

「MOTサテライト」は、美術館周辺の地域とつながり、まちの魅力を掘り起こすシリーズ企画です。2017年より「往来往来」「むすぶ風景」「うごきだす物語」「ひろがる地図」とテーマを設け、清澄白河のまちなかと美術館で4回に渡り開催してきました。最終回となる第5回「ハイファイブ-こころのこえ」では、美術館館内の2か所のパブリックスペースで2組・4名の作家が展示を行います。
私たちの社会はさまざまな主義・主張や、目には見えない形で分断されています。感染症の世界的流行はその分断を浮き彫りにし加速させる一方、困難を乗り越えようと、新しいアイデアや緩やかな連帯も生まれています。「ハイファイブ」とは、喜びや達成感を誰かと共有したい時に、互いの手をたたき合わせる「ハイタッチ(和製英語)」を意味します。私たちが日々、さまざまな物・人・出来事に出会い、感じ、考え、抱く「こころのこえ」を他者と交換/交感/交歓するアクション=ハイファイブ、とも言えるでしょう。その第一歩となるのは、自分とは異なる他者の「こころのこえ」に耳を傾けてみることなのかもしれません。
この展覧会では、2組・4名の作家が美術館の周辺地域で「こころのこえ」に意識を向けた新作を制作します。<ワタリドリ計画>麻生知子・武内明子は、清澄白河をふくむ深川界隈を旅して、印象に残った風景や経験を元に、カルタや旅のしおり、絵画・陶・映像作品を作ります。カルタ作品の題材となった場所を地図に記した旅のしおりは、館内外に設置され、美術館とその周辺地域のまちとを緩やかに結びつけます。高橋琢哉+松山真也は、清澄白河を流れる小名木川流域の調査から、水と人との関わりの文化や人々の個々の物語に目を向け、複合的なメディアを用いたインスタレーションで鑑賞者の記憶や感覚を呼び覚ますことを試みます。これらの様々な表現からなる多声的な作品は、多種多様な来館者が行き交う美術館のパブリックスペースに展示され、館内にまちの様相を疑似的に浮かび上がらせることとなるでしょう。美術館やまちを訪れる人たちが、作家や地域の人々、そして自分自身の「こころのこえ」にも耳を澄ますことで、未知の感覚や意識と巡りあう機会となることを目指します。

MOTサテライト2020 ハイファイブ-こころのこえ
会期:2021年1月9日(土)~2月14日(日)10:00~18:00
※休館日:月曜日(1月11日は開館)、1月12日
会場:東京都現代美術館 ホワイエ(1F)、情報コーナー(地下1F)
観覧料:無料

詳細は下記プレスリリース(PDF)をご覧ください。
「MOTサテライト2020 ハイファイブ-こころのこえ」

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