令和3(2021)年度 第2回 スタートアップ助成〔令和3年度新設〕 公募終了
※助成対象事業が決定しました。下記の採択概況(採択一覧はPDFデータ「採択概況」)をご覧下さい。
東京都内又は海外で実施される公演、展示、アートプロジェクト、国際フェスティバルへの参加、国際コラボレーション等を対象とし、若い才能が今後の芸術活動への地歩を築くためのスタートアップを後押しします。
申請受付期間:2021年9月1日(水)~9月27日(月)消印有効
※助成対象事業が決定しました。下記の採択概況(採択一覧はPDFデータ「採択概況」)をご覧下さい。
東京都内又は海外で実施される公演、展示、アートプロジェクト、国際フェスティバルへの参加、国際コラボレーション等を対象とし、若い才能が今後の芸術活動への地歩を築くためのスタートアップを後押しします。
申請受付期間:2021年9月1日(水)~9月27日(月)消印有効
2022年1月1日以降に開始し、2022年9月30日までに終了する事業
(1)都内での芸術創造活動
都内で実施する公演・展示・アートプロジェクト、その他の創造活動
(2)国際的な芸術交流活動
海外公演・展示、国際コラボレーション、国際フェスティバルへの参加、招聘公演・展示等
東京を拠点に芸術活動を行い、東京の芸術シーンの次代を担うことが期待される個人(新進の芸術家、プロデューサー、企画制作者等)又は新進の団体(芸術団体、実行委員会等)
※個人の場合:申請する分野において、都内で自ら公開活動を初めて主催してから3年未満であること、又は、都内で自ら主催した公開活動の実績が5回以内であること。
※団体の場合:団体設立から3年未満であること。法人格の有無、種別は問いません。
都内又は海外
音楽、演劇、舞踊、美術・映像、伝統芸能、複合(核となる分野を特定できない芸術活動)
団体:100万円
個人:30万円
かつ、助成対象経費の範囲内
※簡易書留等、発送記録が確認できる方法で下記宛てに送付してください(持ち込み不可。電子メールでの提出不可)。
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 企画室 企画助成課
「スタートアップ助成」担当宛
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス8階
2021年9月1日(水)~9月27日(月)消印有効
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 企画室 企画助成課
TEL:03-6256-8431(平日10時~18時) FAX:03-6256-8828
お問い合わせフォームはこちら
全分野にわたる傾向として、申請者や申請団体の構成員の年齢層は 20 代から 30 代が中心となっており、第1回に比べ団体の割合が増加し、6割強が団体からの申請となりました。第1回で不採択となった事業の再申請も1割程度あり、その中で採択に至ったものもありました。申請事業内容は、都内での事業を初めて企画・主催する新進の個人・団体によるトライアルの事業、過去数回の実績を経て企画内容やキャリアの拡充を図るステップアップの事業、さらに、新たな団体が新しい視点での企画や創作に着手する事業など、積極的なチャレンジを行う事業を採択しています。
また、事業の目指すべき目的が明確であり、それを実際にどのように具体化するのか示されており、実現にあたっての予算やスケジュールが適切に計画されているものが採択となっています。一方、創作の着想には独自性が認められるものの、事業の目的と事業内容が適合していないものや、出演者やプログラム内容に未定要素が多く事業の具体性に欠ける申請は、採択には至りませんでした。
《音楽分野》
第1回に引き続き、クラシック関連の申請比重が高く、割合として全体のおよそ半数を占めました。特に多かったのは古典作品をプログラムの中心に据えた小編成アンサンブルの演奏会企画です。またオペラ制作に関する意欲的な取り組みも目立ちました。104件もの申請があった音楽分野において採択に至ったのは、事業の目的に対する具体的な企画内容の位置づけが明確であり、且つそれを実現するための工夫について現実的なアイデアの言及がなされていた事業案です。採択対象には第1回からの再チャレンジ申請も含まれました。再申請においては、構想の完成度を高める視点からのブラッシュアップと、文章の丁寧な推敲を経ての再挑戦が期待されるところです。
《演劇分野》
第1回と比べ、20代から 30代の申請者が増え全体の7割を占めました。ウィズコロナ時代を見越した上演の形を模索する事業や、集まれない不自由さを逆手にとって創作の可能性を模索する意欲的な事業がみられました。
採択されたのは、事業を計画するに至った経緯や背景、既存の戯曲等を使用する場合は選定の理由、それをどの
ように作品に昇華させようとしているのかなどが、独自の目線で丁寧に言語化されている事業です。また、目的とそれを達成するための具体的な取り組みが、事業内容と高いレベルで一致していることも採択事業に共通しています。企画としては魅力的な申請が多くありましたので、再申請する場合は、アイデアや問題意識と表現の間を丁寧に言語化し、申請時点で予定や未定項目が多い事業については特に申請事業の核となる点の具体性を高めていただくようご留意をお願いします。
《舞踊分野》
27件中4件が採択となりました。第1回と比べると20代の申請者の割合が増え、実績の少ない若いアーティスト・団体からの申請が増えています。内容としてはコンテンポラリーダンスが最も多く、次いでストリートダンス、フラメンコ、ジャグリングの事業が多くみられました。事業計画の練られた実現性の高い申請が増えた一方で、自身の表現方法に関しての言語化が足りない申請も複数みられました。意欲的な申請の中には、自身の活動を継続・維持するための申請も一定数みられましたが、本助成の趣旨から申請者にとって新たな挑戦となっている事業が採択されています。また、第3回公募の対象期間に該当する申請に関しては、計画をブラッシュアップしての再挑戦が期待されます。
《美術・映像分野》
53件中3件の採択となり、厳しい採択率となりました。前回に引き続き申請者の年代は20代から30代が全体の3分の2となりました。一定期間の活動予定を示すだけで個別の事業の内容や趣旨を十分に示していない申請や、展示や公開をするというだけで具体的なコンセプトや手法が示されていないといった具体性と説得力が乏しかった申請は採択に至りませんでした。結果的に、公募要件を満たすだけでなく、ガイドラインに示された「審査の観点」をすべて一定以上の水準で満たしたうえで、申請者の研究や研鑽の延長線上から一歩飛び出た創造性を持つ意欲的なプランを具体的に示した企画が採択されています。
《伝統芸能分野》
雅楽、能楽、常磐津節、落語、日本舞踊、創作邦楽、現代邦楽、民謡など幅広い種目から申請がありました。第 1回目と同様に 20代から30代の申請が約半数にのぼり、全申請の実施場所が都内で国際的な芸術交流活動の申請がなかったことは引続きコロナ禍の影響と思われます。独り立ちして自主開催する演奏会や、流派や種目を横断し伝統芸能に新たな動きをもたらす試みが目立ち、第1回目から再チャレンジして採択に至った事業もありました。事業の目的と内容が合致しないもの、曲目や出演者の具体性や実現性に欠くものは採択に至りませんでした。また、後継者や同世代の観客の不在に対する危機感を動機とする申請が多くありましたが、創造活動においてその課題にどのように取り組むのか、具体的に示されている事業が採択となっています。
《複合分野》
「核となる分野を特定できない芸術活動」を対象とする複合分野には27件の申請がありました。申請内容は多岐にわたっていますが、複数領域のアーティストが協働する事業として、全体のコンセプトや統一イメージだけでなく、パフォーマンスの具体的な内容や演出まで計画されている事業が採択となっています。パフォーマンス、主体造形、映像等を融合した体感型の作品、音楽家とダンスのコラボレーション、自動生成される楽譜をライブで歌唱する映像の制作活動等が採択されています。
AKIRA
舞踊一般社団法人三味線表現協会
音楽インペトゥスサクソフォンアンサンブル
音楽エリア51
複合・その他オータムプロダクションズ
舞踊草薙 樹樹
複合・その他小宮知久
複合・その他清水美紗都
複合・その他初代常磐津千寿太夫
伝統芸能Stokes/Park
演劇蒼天
伝統芸能ダダルズ
演劇TeXi‘s
演劇TRIO VENTUS
音楽穂積大志
伝統芸能BONA MUSICAE MEMBRA
音楽三好 すみれ
音楽薬師寺典子
音楽和太鼓+ダンスユニット<まだこばやし>
舞踊1e-48
舞踊