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ディスカッション2|そこにある生活を描き出す まなざしを更新しつづけることは可能か?

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • 講座・シンポジウム

そこにある生活を描き出す まなざしを更新しつづけることは可能か?

いつも見ている風景や日々の生活のなかにも、複雑で多様な世界が存在しています。しかし、そこにあることに慣れてしまうと、それはただ過ぎ去っていく行為や風景の一部になってしまいます。そんな「当たり前」のもの・ことに好奇心を抱くことは、習慣化して見えづらくなった日常の断片を掬うことにつながり、さらにそのかけらが他者と共有可能なものとして記述されたとき、改めて私たちは日常生活が驚きと発見で満ちていることに気づくでしょう。人びとの暮らしや土地に新たな解釈や可能性を見出そうとする姿勢は、まちに入り込んでいくアートプロジェクトを展開していくために必要な視座なのではないでしょうか。

日常の断片を集め、共有可能なかたちで記述するための方法とは? それを読み解き、新しいもの・ことを生み出していくプロセスとは? このような問いかけを、人びとの日常的な営みのなかから立ち現れる「ちいさな文化」を手がかりに、「いま」の社会の断片をとらえることを試み続ける冨永美保さん・伊藤孝仁さん(トミトアーキテクチャ)と、大橋香奈さんをゲストにお呼びして議論したいと思います。

これまでの活動のなかで日常生活をどのように記述しようと試み、新たな挑戦に取り組んできたのか。2組のゲストに共通する姿勢と態度を紐解きながら、「いま」を見つめる先にある次なる展開について話します。

※画像:出来事の地図/丘の町の寺子屋ハウス CASACO(tomito.jp)より

ゲスト

大橋香奈
映像エスノグラファー。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。大学卒業後、サントリーホールディングス株式会社に5年半勤務し、健康食品のマーケティングに従事した。退職後、フィンランドでの活動を経て、英国のMet Film Schoolドキュメンタリーフィルム制作プログラム修了。国内外で20回の引っ越しを経験したことから、博士課程では「移動」の経験と「家族」のあり方に関する映像エスノグラフィー研究を実践した。2018年秋より、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助教(有期・研究奨励Ⅰ・非常勤)、女子美術大学非常勤講師を兼任。

トミトアーキテクチャ/tomito architecture(冨永美保+伊藤孝仁)
冨永美保と伊藤孝仁による建築設計事務所。2014年に結成。日常への微視的なまなざしによって環境を観察し、出来事の関係の網目の中に建築を構想する手法を提案している。主な仕事に、丘の上の二軒長屋を地域拠点へと改修した「カサコ/CASACO」、真鶴半島の地形のなかに建つ住宅を宿+キオスク+出版社へと改修した「真鶴出版2号店」などがある。

冨永美保
1988年東京生まれ。芝浦工業大学工学部建築工学科卒業、横浜国立大学大学院Y-GSA修了。東京藝術大学美術学科建築科教育研究助手を経て、2014年にトミトアーキテクチャ設立。2016年から慶応義塾大学、芝浦工業大学、関東学院大学非常勤講師。

伊藤孝仁
1987年東京生まれ。東京理科大学工学部建築学科卒業、横浜国立大学大学院Y-GSA修了。乾久美子建築設計事務所勤務を経て、2014年にトミトアーキテクチャ設立。2015年から東京理科大学工学部建築学科設計補手。

モデレーター:上地里佳(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)

対象

・アートプロジェクトにこれから関わりたいと思っている人
・新たなプロジェクトのためのヒントを得たいと思っている人

参加費

無料

定員

30名(事前申込制/先着順)

申込方法

こちらの申込フォームよりお申し込みください。

申込締切
2018年11月6日(火)18:00まで

※締切日前に定員に達した場合、受付を終了させていただく場合がございます。
※定員まで余裕がある場合に限り、当日参加を受け付けます。

お問い合わせ

アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
事業推進室事業調整課事業調整係
TEL:03-6256-8435(平日10:00~18:00)
E-mail:tarl@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

アーツカウンシル東京ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14-302[3331 Arts Chiyoda 3F])

クレジット

主催
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)