アーツカウンシル東京の事業

募集要項

令和5(2023)年度 第4回公募の申請方法はオンラインとなります。申請フォームより申請者の登録及び各項目への入力、必要書類のアップロードを行ってください。

対象となる事業の実施期間

2024年4月1日以降に開始し、2024年12月31日までに終了する事業

対象となる事業

(1)都内での芸術創造活動
都内で実施する公演、展示、アートプロジェクトその他の創造活動

(2)国際的な芸術創造活動
海外公演・展示、国際コラボレーション、国際フェスティバルへの参加、招聘公演・展示等

対象となる申請者

東京を拠点に芸術活動を行い、東京の芸術シーンの次代を担うことが期待される個人(新進の芸術家、プロデューサー、企画制作者等)又は新進の団体(芸術団体、実行委員会等)
※個人の場合:申請する分野において、都内で自ら公開活動を初めて主催してから3年未満であること、又は、都内で自ら主催した公開活動の実績が5回以内であること。
※団体の場合:団体設立から3年未満であること。法人格の有無、種別は問いません。

実施場所

都内又は海外

対象となる芸術分野

音楽、演劇、舞踊、美術・映像、伝統芸能、複合(核となる分野を特定できない芸術活動)

申請上限額

団体:100万円
個人:30万円
かつ、助成対象経費の範囲内

申請方法

申請書類の提出方法は、オンライン申請となります。
申請フォームより、申請者の登録及び各項目への入力、必要書類のアップロードを行ってください。
(団体用)2023年度 第4回「スタートアップ助成」オンライン申請フォーム
(個人用)2023年度 第4回「スタートアップ助成」オンライン申請フォーム

申請受付期間

2024年1月4日(木)10時~1月18日(木)18時

注意事項

    ※公益財団法人東京都歴史文化財団が管理運営する各施設との共催事業や提携事業は助成対象となりません。
    ※公益財団法人東京都歴史文化財団及び東京都の主催・共催事業、あるいは公益財団法人東京都歴史文化財団及び東京都の補助金、支援金、助成金、委託費等が支給されている事業又は支給を予定されている事業は、助成対象になりません。

本件に関するお問い合わせ

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 活動支援部 助成課 助成係
TEL:03-6256-8431(平日10時~18時)
お問い合わせフォームはこちら

オンライン申請

公募ガイドライン

  • *令和5年度第4回スタートアップ助成 公募ガイドライン
    .PDF

Q&A

  • *令和5年度 第4回「スタートアップ助成」に関するよくある質問Q&A
    .PDF

採択概況

令和5(2023)年度 第4回 スタートアップ助成 採択結果の概況

スタートアップ助成は、東京の芸術シーンで活動を展開していこうとする新進の芸術家や芸術団体等がチャレンジする新たな芸術活動を支援する助成プログラムです。令和5年度第4回の本公募では、196件の申請があり、46件の採択となりました。令和5年度第2回(170件)、令和5年度第3回(185件)と申請件数は増加しており、過去の申請者の再チャレンジも散見されました。今回の申請では、申請受付期間の締切直前のお問い合わせや申請が複数件ありましたが、そのうち、事業内容が十分に書かれていない申請や、公募ガイドラインに記載されている申請の要件に合わないものがありました。申請をご検討の際は、事前に公募ガイドラインや Q&Aを確認の上、事業の具体性や実現性を明確に記載していただくようお願いします。オンライン申請フォームでは、どの画面にも公募ガイドラインのリンクがありますので、申請フォーム入力中でも、不明点がある際には公募ガイドラインを参照していただくことをお勧めします。また、公募説明会も複数回開催していますのでご活用ください。なお、スタートアップ助成は、2024年度から年間3回の公募に変更になります。申請受付期間と助成対象事業の実施期間をご確認いただき、適切な時期にご申請いただきますようお願いします。

《音楽分野》
音楽分野では42件の申請があり、うち8件が採択となりました。いずれも申請者が目指すビジョンや企画内容が申請書や企画書にしっかりと明記されたうえで、事業スケジュールや収支予算に齟齬がない事業が採択に至っています。今回はクラシック音楽・現代音楽の申請事業が多く採択となりましたが、その内訳はオペラ団体や合唱団体、作曲家集団や声楽アンサンブル、器楽アンサンブル等、多様な活動形態を取っています。一方、申請時点でプログラムや出演者の未定が多い事業や、申請者のこれまでの活動からみて独自性・挑戦性に乏しい事業は不採択となっています。主催名義と申請事業者名が異なり、要件不備となる事業も複数ありました。今回不採択となった事業でも、申請要件を満たしていれば再申請は可能です。審査の観点や申請要件、収支予算書に記載の費目が助成対象となるかをご確認の上、意欲的な事業のご申請をお待ちしております。

《演劇分野》
演劇分野では59件の申請があり、14件が採択となりました。採択に至った事業では申請者のこれまでの活動を踏まえたうえで演劇表現における独自性や作品制作の新たな方法・コンセプトが具体的に書き込まれていました。今回は既存戯曲や翻案作品の上演、オリジナル作品の再演や再構成を予定している企画が採択事業の半数以上を占めました。また、死・セクシュアリティ・宗教といった公に語られにくいテーマについて、演劇を通じて向き合うことで同時代的な解釈を提示しようとする事業も複数採択に至っています。ハラスメント防止や創作環境の改善は事業実施の前提になりつつあります。独自性やチャレンジ性について漠然とした説明にとどまっていたり、申請書において具体的な事業内容や目的、特に取り組むべきこととの間に一貫性が見られない事業は不採択となっています。申請に際しては、審査の観点や公募ガイドラインを今一度ご確認ください。

《舞踊分野》
舞踊分野の申請は18件あり、ジャンルとしてはコンテンポラリーダンス、舞踏、バレエ、ストリートダンスのほか、ジャンルを横断するものも複数ありました。今回は団体からの申請が多く全体の7割を占めました。採択された事業は、海外フェスティバルに参加する事業や、国際コラボレーション企画、初の自主公演を行う企画、ドラマトゥルクと協働でクリエーションを行う企画などバラエティに富んだ内容となっています。いずれも事業計画が具体的に練られており、チャレンジする点が明確なものが採択されています。不採択となった申請の中には、コンセプトに対して実施方法の検討が不十分なものが多くありました。また、計画が具体的であっても、申請者やスタッフの実績、団体の運営基盤に照らして過大な計画になっているものは採択に至りませんでした。コンセプトや事業計画を申請者にとって実現可能な内容に具体化した申請をお待ちしています。

《美術・映像分野》
美術・映像分野は44件の申請があり、12件が採択に至りました。個展・グループ展が8件、パフォーマンスが2件、海外レジデンスでの滞在制作・発表が1件、短編映画の製作・上映が1件となっており、テーマに対して独自のアプローチや取り組みがあり、展示・公開方法が具体的に示されている事業が採択に至っています。また今回は、詩や言葉を軸に作品を創作するもの、演劇、映像、パフォーマンスなど領域横断的に活動する作家が核となる事業が目立ちました。一方、理念やコンセプトの説明のみで具体的な実施内容が明示されていないもの、表現が抽象的で分かりづらいもの、これまでの活動からの飛躍やチャレンジが十分に示されていないもの、予算が現実的でないものなどは不採択となっています。また、都内で実施する事業で、申請者が主催者ではない場合は要件不備となりますのでご注意ください。

《伝統芸能分野》
今回は15件の申請があり、そのうち4件が採択となりました。採択に至った申請者の年齢層は20代・30代で、平均年齢が高めな伝統芸能分野としては若い層となっています。いずれも申請内容が練られており、具体性・実現性が明確でした。また、これまでの自分の活動をきちんと踏まえた上で、この先も伝統芸能の活動を続けるために必要な、意義ある挑戦であることを示している申請でした。不採択となった申請には、これらの点が全体的に弱いものや、当助成の趣旨に適していないもの等がありました。伝統芸能を継承する表現者として今回の挑戦がどのように自分のステップアップとなるのかを明確にし、自分の将来像を見据えた挑戦的な申請をお待ちしております。

《複合分野》
複合分野では18件の申請があり、採択は1件となりました。他分野との融合により、新たな手法の開拓が見込まれる事業が採択となっています。不採択となった申請の中には、芸術創造活動を主な目的としていない申請もありました。申請の際は公募ガイドラインの事業及び申請者の要件、審査の観点を確認し、事業内容をよく検討した上でご申請いただきますようお願いします。