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東京アートポイント計画通信

東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。

2018/01/16

自治体との協働に“苦戦”した経験からー東京アートポイント計画POの仕事(3)上地里佳

現在、アーツカウンシル東京では「東京アートポイント計画」などのアートプロジェクト関連事業を担当する職員「プログラムオフィサー(PO)」を募集しています。

▼職員の採用情報/応募方法について(2018年1月31日必着)
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/news/24472/

東京アートポイント計画のプログラムオフィサーとはどういった職業で、どんな人に向いているのでしょうか? 仕事の具体的なイメージをお伝えするべく、PO歴1~3年目の若手プログラムオフィサーにインタビューしました。第3回は地域アートプロジェクトの様々な現場を経験し、チーム内最年少POである上地里佳をご紹介します。



アートプロジェクト「としまアートステーション構想」から生まれたカードゲーム『としまアートステーションYのつくりかた』の使い方を共催団体スタッフから学びつつ、新事業会議の進め方を考え中。上地は写真左。

プログラムオフィサー・上地里佳(うえちりか)

▶PO歴|2年目(2016年4月〜)
▶担当事業|東京アートポイント計画「TERATOTERA」「小金井アートフル・アクション!」「トッピングイースト」「Betweens Passport Initiative」、「HAPPY TURN(仮)」、新規共催団体公募事業に係る業務

Q. 前職は何をしていましたか?

もともと、アートプロジェクトに携わるようになったきっかけは、大学院修了後に、東京アートポイント計画事業「三宅島大学」(2011年〜2013年に実施)の事務局スタッフを務めたことです。その後、富山県氷見市で活動しているアートNPOでアートマネージャーとして、複数のプロジェクトを担当しました。アーティストや地元住民の方々と協働してプロジェクトを進めたり、交流拠点として開いていたアートセンター運営や、併設していたカフェの業務などもしていました。

Q. この仕事を選んだ理由は?

私が携わってきたアートプロジェクトの現場は、自治体と協働する機会が多くありました。その中で、行政とよりよい現場をつくっていくにはどのような伝え方があるのか、意義があるのか……沢山悩みました。交渉や進め方で随分苦戦したんです。そんな経験から、地域に根ざしたアートプロジェクトをつくりあげる可能性についてもっと考えたいと思っていたタイミングで、東京アートポイント計画の求人を知り、応募しました。行政と現場をつなぐ中間支援の立場から、これからの文化事業の展開やありかたについて考えていきたいと思ってのことです。


東京アートポイント計画の仕組みは、チームメンバー全員で検討しながら更新している。NPO共催における課題や、これまでの成果を振返りながら、POとしてどんなことができるのか研究会で議論しているところ。

Q. 仕事のやりがい、喜びは?

私がPOとして働き始めた年は、ちょうど東京アートポイント計画で新規共催団体の公募が始まったタイミングでした。
いまどのような支援のかたちが必要なのか、他の自治体や助成金団体ではどのような方法をとっているのか、私たちが強みにできる「支援」のかたちとはどのようなものか。様々な「中間支援」のかたち、これからのアートプロジェクトの現場づくりを支え応援していく姿勢や態度についてことばにしながら、公募制度の設計や仕組みづくりに携われることは、ここだからこその仕事のやりがいを感じています。

Q.  仕事の悩み、困ったことは?

公募がスタートしたこともあり、これまでアートプロジェクトをしたことのない団体や人と一緒に事業を実施していく機会も増えてきました。ともに事業をつくりあげていく上で、考え方や知見をどのように共有できるか、どのようなことばやツールがあれば伝えられるのか、過去に制作したドキュメントやカードゲームも利用しつつ、試行錯誤しています。難しさを感じているぶん、一緒に事業を進められたときの嬉しさもあります。


今年度より、神津島でもアートプロジェクトをスタート。宮古島で生まれ育ち、三宅島のアートプロジェクトで働いていた上地は、「しま担当」とチーム内であだ名されている。足繁く現地に通い、様々な人と対話をしながら事業をつくっていくのもPOの役割。

Q. よくある一日のスケジュールを教えてください

[1日目]
09:30 メール確認
10:00 書類作成、共催事業Aの広報物確認
12:00 昼食
13:00 島しょエリアのリサーチのため飛行機で移動
15:00 島内リサーチ
16:30 事業設計に向けたヒアリング
18:15 終了後、宿へ

[2日目]
09:00 島を出て飛行場へ
11:30 オフィス出社、メール確認
12:30 昼食
13:30 ヒアリング内容をまとめ、メーリングリストでチームに報告
15:30 共催事業Aの広報物確認とりまとめ
16:30 共催事業Bと打合せ
18:15 終了後、帰宅

Q. プログラムオフィサーの仕事を一言で言うと?

「伴走者」

Q. どんな人が向いていると思いますか?

東京アートポイント計画の共催団体は、それぞれが様々な「アート」の切り口で新たな風景や価値観をつくろうとしています。伴走するPOは、既成概念にとらわれず、今まさに現場をつくっている人の声を聴いて、それを柔軟に支えていくことが大切ではないでしょうか。

Q. チームはどんな雰囲気ですか?

それぞれの専門や関心分野を持ち、好奇心の強いメンバーばかり。収集した情報について共有していく場や機会も多いので、日々新しい発見や学びに溢れています。
 

Q. 応募を考えている人にメッセージを!

POという仕事は、NPOとともにアートプロジェクトの現場をつくっていくことはもちろん、現場での発見や知見をことばにして他の現場、次の新たなプロジェクトづくりにつなげていける面白さもあると思います。今までの経験を還元しながら新たなチャレンジをしてみたいと思った方、ぜひご応募ください!


東京アートポイント計画の発信イベント「Artpoint Meeeting #02 -公をつくる-」では、城崎国際アートセンター館長兼広報・マーケティングディレクター・田口幹也さんの聞き手役を務めた。


*募集についての詳細

公益財団法人東京都歴史文化財団 常勤契約職員(主事級〔東京アートポイント計画事業担当〕)を募集します。

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*東京アートポイント計画からのご案内

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